- 解説一覧
- オオゴキブリ(Panesthia angustipennis)について
オオゴキブリ(Panesthia angustipennis)
- 【 学名 】
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Panesthia angustipennis (Illiger, 1801)
基本情報
- 大きさ・重さ
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日本・台湾亜種:体長 雄 37~41 ㎜ 雌 38~41 ㎜
前胸背板 雄 13~14 ㎜ 雌 12~14 ㎜
前翅長 雄 30~42 ㎜ 雌 30~33 ㎜
八重山列島亜種:雄 40 ㎜内外 雌 42 ㎜内外
前翅長 雄 32 ㎜ 雌 不明
参考文献
最終更新日:2020-05-20 瀬戸内味わいにぼし
- 分布
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本州、佐渡島、和歌山県友ヶ島、淡路島、隠岐、四国、徳島県伊島、九州、壱岐、対馬、天草諸島、五島列島、平戸島、種子島、屋久島、八重山諸島(石垣島、西表島)。
国外では台湾に生息
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- 亜種
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8亜種に分けられ、名義タイプ亜種は東南アジア、パプアニューギニア、セーシェルなどに生息している。
日本には2亜種が生息している。
日本・台湾亜種 spadica (Shiraki, 1906)
分布:本州、佐渡島、和歌山県友ヶ島、淡路島、隠岐、四国、徳島県伊島、九州、壱岐、対馬、天草諸島、五島列島、平戸島、種子島、屋久島、台湾
タイプ産地は岐阜県
八重山列島亜種 yayeyamensis Asahina, 1988
分布:八重山列島(石垣島、西表島)
タイプ産地は西表島
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- 分類学的位置付け
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日本においては、1988年までに完全な分類学的検討は行われていなかった。
国際的にも、 Roth による再検討 (1979) まで整理されていなかった。
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形態
- 成虫の形質
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全身漆黒色だが、頭楯、上唇は褐色みを帯びる。
前胸背板前縁は、雄では1対の短い牛角状の突起をもつが、雌では前縁中央部が少しくぼむ程度。
雌雄とも完全な有翅。
腹部端は楕円形で、翅端を超えて露出するが、成熟個体では翅端が断たれた個体が多い。
日本・台湾亜種
第6・7腹節背板には背面側方に顕明な凹陥を有することは無い。
第6腹節の側縁の後角は特に鋭利な突起を呈さない。
肛上板の後縁には歯列を有するが、その歯列は背面よりは明確に示されず、少し腹方に曲がっているので、むしろ波状を示す。
触角は短く 16 ㎜くらいで鞭状で細まる。
前胸背板の中央には正中線の低い稜が隆起するがとくに前進しない。
背板中央の1対の小隆起は明瞭。
前脚は中・後脚に比べて短く、その腿節の前下縁には強棘を有するが、通常2本または1本、まれに3本あり、左右必ずしも対照的ではない。
前翅は革質で光沢ある黒色であるが、漆黒色でなくわずかに褐色みを帯びる個体が多い。
前翅で紡錘状に区画された腎脈部は表面平滑であるが、なお微細な網状脈の存在を認めることができる。
参考文献
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