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- モリチャバネゴキブリ(Blattella nipponica)について
モリチャバネゴキブリ(Blattella nipponica)
- 【 学名 】
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Blattella nipponica Asahina, 1963
基本情報
形態
- 成虫の形質
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頭部は淡褐色。
前頭には複眼の最狭部をむすぶ黒条がある。
雌ではこの黒条の中央部は下方に尖って延長し、頭楯上のY字状斑に達する。
チャバネゴキブリでは同様な紋が存在するが、変化多く、しかも往々体の黒斑の大部分を欠如する個体があるので、両種の区別に当って頭部のこの斑紋を重視することは適当でない。
前胸背の1対の黒条はやや太く、特に雌では顕著である。
この黒条は下方で左右より内屈し、接着の傾向を示す。
チャバネゴキブリではこの黒条は一般に細く、下方で開き、接着の傾向を示すことがない。
腹部7・8節背面にある雄の誘惑腺の凹陥部の構造は、特異の形状を示し、とくに第7節には短い剛毛を多数生じている。
チャバネゴキブリではこの凹陥部の構造異なり、短剛毛を認めえない。
雄の肛下板は幅広く短く、腹面より見て左方の不相称の凹みは浅く、2個の尾突起は相接近する。
チャバネゴキブリでは肛下板は細長く、その左方の凹みは深く、尾突起は少しく相離れる。
雄の生殖器の左方の生殖鉤の先端部は鉤状に曲がり、ここの顆粒突起は著しくない。
チャバネゴキブリでは生殖鉤の先端部は環状に近く著しく曲がり、顆粒突起は細くとがって終わる。
雌の肛上板は三角形を呈するが、新鮮な標本で検すれば、末端は浅く凹み、基部には1対の黒紋がある。
チャバネゴキブリのそれは、同様平たい三角形であるが、未端は丸みを帯びて終わり、 基部は幅広く黒褐色を呈する。
参考文献
最終更新日:2020-05-20 瀬戸内味わいにぼし
生態
- 成虫の生息環境
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波打ち際よりあまり隔てていない平地の地表上、例えば海岸の松林中などに生活し、落葉、禾本科植物の叢間、ときに塵芥捨場などに群生していることが多い。
人家の周辺でも見られるが、チャバネゴキブリのように台所の家具の間に定着することはない。
参考文献
最終更新日:2020-05-20 瀬戸内味わいにぼし
- ライフサイクル
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本州では中齢ないし老齢の幼虫で越冬し、5~6月ごろに羽化して秋まで繁殖する。
この間、おそらく2世代ほど経過すると思われる。
参考文献
最終更新日:2020-05-20 瀬戸内味わいにぼし