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ホオズキカメムシ(Acanthocoris sordidus)の分類 ヘリカメムシ科(Coreidae)
ホオズキカメムシ(Acanthocoris sordidus)の概要 Acanthocoris

ホオズキカメムシ(Acanthocoris sordidus)

【 学名 】
Acanthocoris sordidus (Thunberg, 1783)

基本情報

大きさ・重さ

成虫体長:10.2~13.8 ㎜

参考文献

最終更新日:2020-08-10 ひろりこん

分布

本州、四国、九州、伊豆諸島、トカラ列島(平島)、奄美大島、徳之島、沖永良部島、沖縄本島、慶良間諸島(阿嘉島、慶留間島)、久米島、宮古島、石垣島、西表島、与那国島;台湾、朝鮮半島

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最終更新日:2020-08-10 ひろりこん

分類学的位置付け

ミナミホオズキカメムシ A. scaber (L. , 1763) が、沖縄から記載されている。八重山諸島及び台湾の個体群の前胸背側角は明らかに先鋭だが、沖縄本島、奄美大島をへて、より北方へ向かうにつれ、徐々に鋭さが失われ、丸くなる傾向にある。雄交尾器の形状も同様に、連続的に変異する。従って、日本から記載された A. sordidus は、クライン(地理的傾斜)による A. scaber の位置変異に過ぎない可能性がある。

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人間との関係

ホオズキ、サツマイモ、トマト、ナス、ピーマン、シシトウなどで被害が多い。成虫は主に茎から、幼虫は茎葉部から吸汁する。集団で加害するため、先端部の伸長はいちじるしく影響を受け、多発時にはしおれや枯れにつながる。

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形態

成虫の形質

濃茶~灰褐色で、腹部腹面の縞模様が目立つ、翅の下の腹部背面は暗赤色である。体表面には細かい剛毛が密生していて、光沢はない。後翅腿節が太い。

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幼体の形質

若齢幼虫は白い粉を吹いたように白っぽく見える。

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卵の形質

光沢のある琥珀色。

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生態

幼虫の食性

ナス、トマト、トウガラシ、ホオズキ、アサガオ、サツマイモなどのナス科、ヒルガオ科植物に寄生し、多くの作物の害虫として知られている。

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ライフサイクル

成虫は冬になると草むらの根元で越冬する。

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産卵

葉裏にまとめて20数卵産み付ける。

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種・分類一覧