• 解説一覧
  • ツツジグンバイ(Stephanitis (Stephanitis) pyrioides)について
ツツジグンバイ(Stephanitis (Stephanitis) pyrioides)の解説トップに戻る
ツツジグンバイ(Stephanitis (Stephanitis) pyrioides)の分類 グンバイムシ科(Tingidae)
ツツジグンバイ(Stephanitis (Stephanitis) pyrioides)の概要 Stephanitis

ツツジグンバイ(Stephanitis (Stephanitis) pyrioides)

【 学名 】
Stephanitis (Stephanitis) pyrioides (Scott, 1874)

基本情報

大きさ・重さ

成虫体長:(翅端まで) 3.5~4 ㎜

参考文献

最終更新日:2020-08-28 ひろりこん

分布

北海道、本州、四国、九州、対馬、屋久島、奄美大島、沖縄本島、石垣島、西表島、台湾、朝鮮半島、ロシア極東部、中国南部、ブータン、ネパール、インド、オランダ、オーストラリア、アメリカ、アルゼンチン

北海道には分布しないとされてきたが、いくつか古い記録があり、札幌市内などではキャンパス内や公園で普通に見つかる。

参考文献

最終更新日:2020-08-28 ひろりこん

人間との関係

成虫、幼虫ともツツジ類に寄生。梅雨明け後から多くなり、高温・乾燥した気象条件で多発する。

葉裏から吸汁されたところは、表面に点々と脱色した白点を呈する。タール状の排泄物により茶色く汚れるうえに、すす病も発生し、美観は著しく損なわれる。

参考文献

最終更新日:2020-08-28 ひろりこん

形態

成虫の形質

体の腹面は光沢のある黒色である。前翅は灰色で、半翅鞘をまたがるX字状の暗色紋をあらわす。前胸背の帽状部を背面から見たとき、ナシグンバイよりも幅が広い。

参考文献

最終更新日:2020-08-28 ひろりこん

幼体の形質

はじめ円筒形で、体の各節には瘤状の隆起がある。成長するにつれて体型はしだいに幅広くなる。

参考文献

最終更新日:2020-08-28 ひろりこん

卵の形質

乳白色で、勾玉状。葉裏に15~30粒がかためて産みこまれている。

参考文献

最終更新日:2020-08-28 ひろりこん

生態

成虫の食性

ツツジ類。毎日 1 ㎠の葉を加害するといわれる。

参考文献

最終更新日:2020-08-28 ひろりこん

幼虫の食性

ツツジ類。成育期間中に 2 ㎠の葉を加害するといわれる。

参考文献

最終更新日:2020-08-28 ひろりこん

ライフサイクル

グンバイムシ科の多くの種は成虫越冬であるが、ツツジグンバイは卵越冬であることが知られている。

参考文献

最終更新日:2020-08-28 ひろりこん

その他生態

成虫・幼虫ともに葉裏に群生する。

参考文献

最終更新日:2020-08-28 ひろりこん

関連情報

採集方法

発生は葉の褪色によってわかる。下に白布を敷いて枝をゆすると成虫が落ち、容易に採集できる。

参考文献

最終更新日:2020-08-28 ひろりこん

外来種としての影響

アメリカ大陸やオーストラリア、ヨーロッパには、寄主植物の移動にともなって侵入したと考えられている。

参考文献

最終更新日:2020-08-28 ひろりこん

種・分類一覧