- 解説一覧
- オンブバッタ(Atractomorpha lata)について
オンブバッタ(Atractomorpha lata)
- 【 学名 】
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Atractomorpha lata (Mochulsky, 1866)
目次
基本情報
- 大きさ・重さ
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成虫全長:雄 20~25 ㎜ 雌 40~42 ㎜(頭頂から翅端まで)
参考文献
- 三時輝久 2006 オンブバッタ, 日本直翅類学会(編) バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑. 北海道大学出版会. 511.
最終更新日:2020-08-08 ひろりこん
- 活動時期
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成虫出現時期(日本国内):7~10月
参考文献
- 1999 校庭の昆虫 - 書籍全体, 田中義弘、鈴木信夫(著) 校庭の昆虫. 全国農村教育協会. .
最終更新日:2020-08-08 ひろりこん
- 分布
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日本全土(沖縄島では中・南部にいるが多くない。宮古島では林内の開けた場所にいたが、八重山諸島からは未発見);中国東北部、朝鮮半島、台湾?
参考文献
- 三時輝久 2006 オンブバッタ, 日本直翅類学会(編) バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑. 北海道大学出版会. 511.
最終更新日:2020-08-08 ひろりこん
- 和名の解説
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体の小さい雄が体の大きな雌につかまっている様子から。
参考文献
- 1999 校庭の昆虫 - 書籍全体, 田中義弘、鈴木信夫(著) 校庭の昆虫. 全国農村教育協会. .
最終更新日:2020-08-08 ひろりこん
- 人間との関係
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キクやスイレンなど園芸植物を食害する。
参考文献
- 三時輝久 2006 オンブバッタ, 日本直翅類学会(編) バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑. 北海道大学出版会. 511.
最終更新日:2020-08-08 ひろりこん
形態
- 成虫の形質
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緑色から褐色までいろいろな色調があり翅端部は赤い。まれに全身がピンク色。顔の側面と前胸側縁下端にイボ状突起が並ぶ。眼と触角の距離が眼の長径と同じくらい。前翅は腹端を超えるが飛べない。ときに長翅型があり、短い距離を飛ぶ。
参考文献
- 三時輝久 2006 オンブバッタ, 日本直翅類学会(編) バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑. 北海道大学出版会. 511.
最終更新日:2020-08-08 ひろりこん
- 似ている種 (間違えやすい種)
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類似種との比較
・オンブバッタ:眼と触角の距離が眼の長径と同じくらい。後翅は赤くない。
・アカハネオンブバッタ:頭頂はやや短い。後翅はピンク。
・ヒメオンブバッタ:眼と触角の距離が短く、眼の長径の半分くらい。後翅はピンク色を帯びる。
参考文献
- 三時輝久 2006 オンブバッタ, 日本直翅類学会(編) バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑. 北海道大学出版会. 511.
最終更新日:2020-08-08 ひろりこん
生態
- 成虫の生息環境
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草の低い草地。畑や人家の庭先にも多い。
参考文献
- 三時輝久 2006 オンブバッタ, 日本直翅類学会(編) バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑. 北海道大学出版会. 511.
最終更新日:2020-08-08 ひろりこん
- 成虫の食性
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いろいろな種類の草葉を食べるが、単子葉植物のイネ科より双子葉植物を好み、キクやスイレンなどの園芸植物を食害する。
参考文献
- 三時輝久 2006 オンブバッタ, 日本直翅類学会(編) バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑. 北海道大学出版会. 511.
最終更新日:2020-08-08 ひろりこん
- ライフサイクル
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本土では年1化。最盛期は遅く、初冬近くにも多くの成虫がみられる。
参考文献
- 三時輝久 2006 オンブバッタ, 日本直翅類学会(編) バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑. 北海道大学出版会. 511.
最終更新日:2020-08-08 ひろりこん
- 生殖行動
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雌の上に体の小さな雄がのる。バッタは産卵管が短いので上の雄が、腹端をまげて雌の腹の下側から交尾する。交尾後もしばらく乗り続けることが多い。
参考文献
- 小林正明 1996 交尾から産卵まで, 日高敏隆(監修) 石井実、大谷剛、常喜豊(編) 日本動物大百科8:昆虫Ⅰ. 平凡社. pp. 103-104.
- 1999 校庭の昆虫 - 書籍全体, 田中義弘、鈴木信夫(著) 校庭の昆虫. 全国農村教育協会. .
最終更新日:2020-08-08 ひろりこん
関連情報
- 採集方法
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それほど活発に活動しないため、捕まえるのは容易。
参考文献
- 1999 校庭の昆虫 - 書籍全体, 田中義弘、鈴木信夫(著) 校庭の昆虫. 全国農村教育協会. .
最終更新日:2020-08-08 ひろりこん