- 解説一覧
- エンマコオロギ(Teleogryllus (Brachyteleogryllus) emma)について
エンマコオロギ(Teleogryllus (Brachyteleogryllus) emma)
- 【 学名 】
-
Teleogryllus (Brachyteleogryllus) emma (Ohmachi & I. Matsuura, 1951)
目次
基本情報
- 大きさ・重さ
-
成虫全長:雄 39〜43 mm, 雌 43〜44 mm
成虫体長:雄 29〜34mm, 雌 33〜34 mm
参考文献
- 加納康嗣・河合正人・市川顕彦・冨永修・村井貴史 2016 エンマコオロギ, 日本直翅類学会(編) 日本産直翅類標準図鑑. 学研プラス. 247.
最終更新日:2020-06-25 鍋
- 活動時期
-
7月下旬〜10月下旬
(奥山, 2018, p. 20)
参考文献
- 2018 図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで - 書籍全体, 奥山風太郎(著) 図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで. エムピージェー. .
最終更新日:2020-06-25 鍋
- 分布
-
北海道・本州・四国・九州・伊豆大島・対馬。国外では朝鮮半島南部および中国。
参考文献
- 加納康嗣・河合正人・市川顕彦・冨永修・村井貴史 2016 エンマコオロギ, 日本直翅類学会(編) 日本産直翅類標準図鑑. 学研プラス. 247.
最終更新日:2020-06-25 鍋
- 和名の解説
-
特徴的な眉模様が閻魔様のごとく恐ろしげであることが和名の由来。(奥山, 2018, p. 20)
参考文献
- 2018 図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで - 書籍全体, 奥山風太郎(著) 図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで. エムピージェー. .
最終更新日:2020-06-25 鍋
- 分類学的位置付け
-
昆虫綱 バッタ目 コオロギ亜目 コオロギ上科 コオロギ科 エンマコオロギ属 エンマコオロギ
参考文献
- 加納康嗣・河合正人・市川顕彦・冨永修・村井貴史 2016 コオロギ科 Gryllidae 検索表, 日本直翅類学会(編) 日本産直翅類標準図鑑. 学研プラス. 245.
最終更新日:2020-06-25 鍋
形態
- 成虫の形質
-
体は褐色で大型。眉紋は通常狭いが明瞭。色合いやサイズに個体差があって、特に寒冷地や産地ではかなり黒っぽく小型な個体が見られることがあり、これを「山地型」と呼ぶこともある。よく似たタイワンエンマコオロギ、エゾエンマコオロギとは鳴き声、顔の眉紋、オスの交尾器などで区別される。
参考文献
- 村井貴史 2011 エンマコオロギ, 村井貴史、伊藤ふくお(著) バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑. 北海道大学出版会. 234.
- 2018 図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで - 書籍全体, 奥山風太郎(著) 図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで. エムピージェー. .
最終更新日:2020-06-25 鍋
- 幼体の形質
-
幼虫は亜終齢ぐらいまで腹部の白い帯がよく目立つ。(奥山, 2018, p. 20)
参考文献
- 2018 図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで - 書籍全体, 奥山風太郎(著) 図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで. エムピージェー. .
最終更新日:2020-06-25 鍋
- 似ている種 (間違えやすい種)
-
タイワンエンマコオロギ、エゾエンマコオロギ
参考文献
- 村井貴史 2011 エンマコオロギ, 村井貴史、伊藤ふくお(著) バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑. 北海道大学出版会. 234.
最終更新日:2020-06-25 鍋
生態
- 成虫の生息環境
-
耕作地や土手などさまざまな草地に極めて普通に見られ、人家周辺にも多い。
参考文献
- 村井貴史 2011 エンマコオロギ, 村井貴史、伊藤ふくお(著) バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑. 北海道大学出版会. 234.
- 2018 図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで - 書籍全体, 奥山風太郎(著) 図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで. エムピージェー. .
最終更新日:2020-06-25 鍋
- 発音(鳴き声)
-
「コロリーコロコロリー」という美しい声で鳴く。(奥山, 2018, p. 20)
参考文献
- 2018 図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで - 書籍全体, 奥山風太郎(著) 図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで. エムピージェー. .
最終更新日:2020-06-25 鍋
- ライフサイクル
-
年1化性で卵で越冬し、晩夏〜秋に成虫が見られる。
参考文献
- 大城安弘 1996 直翅類と季節, 日高敏隆(監修) 石井実、大谷剛、常喜豊(編) 日本動物大百科8:昆虫Ⅰ. 平凡社. 105.
最終更新日:2020-06-25 鍋
- 産卵
-
生息地の土中に産卵する。(奥山, 2018, p. 20)
参考文献
- 2018 図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで - 書籍全体, 奥山風太郎(著) 図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで. エムピージェー. .
最終更新日:2020-06-25 鍋
関連情報
- 採集方法
-
以下のような方法で採集できる。
・ルッキング法
…鳴いている虫をシンプルに目で見て探し、気づかれる前に見つけて捕獲する方法。
・追い出し法
…河川敷や田んぼの畦、林縁などに山積みされた藁や刈り取られてまとめられた雑草を掘ったり足で跳ね除けたり踏んだりして、隠れていた虫が驚いて飛び跳ねてきたところを捕まえる方法。
・外灯回り法
…外灯の光に集まってくるものを探す方法。
(奥山, 2018, pp. 108-110)
参考文献
- 2018 図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで - 書籍全体, 奥山風太郎(著) 図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで. エムピージェー. .
最終更新日:2020-06-25 鍋
- 飼育方法
-
プラケースにピートや黒土などの床材を敷いて飼育する。床材はそのまま産卵床にもなるので、最低でも産卵管の2倍ぐらい (できれば3倍ぐらい) の深さで、濡れすぎず、乾きすぎずぐらいの湿度 (両手で固めて地面に立てておいたらポロっと形が崩れる程度) を保つ。半分を黒土系、半分をピート系といった具合に敷くと、どちらか好みの方で産卵する。隠れ家として欠けた植木鉢や木の皮、落ち葉などを用意する。
餌は鳥のすり餌や各種メーカーが販売している専用フードなどの人工飼料および白菜、ナスなどの野菜を与える。人工飼料は湿った地面の上に直接置くとすぐにカビが生えたり、ダニが発生する原因にもなるので、餌皿の上に置く。
多頭飼いでは長期飼育が難しくなるので、長生きさせたければなるべく少数で飼うのがコツである。
(奥山, 2018, pp. 20, 125, 134-135)
参考文献
- 2018 図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで - 書籍全体, 奥山風太郎(著) 図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで. エムピージェー. .
最終更新日:2020-06-25 鍋