- 解説一覧
- アオマツムシ(Truljalia hibinonis)について
アオマツムシ(Truljalia hibinonis)
- 【 学名 】
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Truljalia hibinonis (Matsumura, S., 1917)
目次
基本情報
- 大きさ・重さ
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成虫体長:雄 約 23 mm, 雌 約 22 mm
成虫全長:雄 約 27 mm, 雌 約 33 mm
参考文献
- 加納康嗣・河合正人・市川顕彦・冨永修・村井貴史 2016 マツムシ科, 日本直翅類学会(編) 日本産直翅類標準図鑑. 学研プラス. 253.
最終更新日:2020-06-19 鍋
- 活動時期
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8月上旬~11月上旬
参考文献
- 奥山風太郎 2018 アオマツムシ, 奥山風太郎(著) 図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで. エムピージェー. 39.
最終更新日:2020-06-19 鍋
- 分布
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本州 (岩手県以南)・四国・九州・隠岐・五島列島。国外では中国に分布。
参考文献
- 加納康嗣・河合正人・市川顕彦・冨永修・村井貴史 2016 マツムシ科, 日本直翅類学会(編) 日本産直翅類標準図鑑. 学研プラス. 253.
最終更新日:2020-06-19 鍋
- 分類学的位置付け
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昆虫綱 バッタ目 コオロギ亜目 マツムシ科 マツムシ亜科 アオマツムシ属 アオマツムシ
参考文献
- 加納康嗣・河合正人・市川顕彦・冨永修・村井貴史 2016 マツムシ科, 日本直翅類学会(編) 日本産直翅類標準図鑑. 学研プラス. 253.
- 奥山風太郎 2018 本書で紹介する鳴く虫, 奥山風太郎(著) 図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで. エムピージェー. 4.
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形態
- 成虫の形質
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カットフルーツのような体型をしており、概形はマツムシに似るが、体がやや細く、脚が短い。体色は鮮やかな緑色で美しい。
参考文献
- 加納康嗣・河合正人・市川顕彦・冨永修・村井貴史 2016 マツムシ科, 日本直翅類学会(編) 日本産直翅類標準図鑑. 学研プラス. 253.
- 奥山風太郎 2018 アオマツムシ, 奥山風太郎(著) 図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで. エムピージェー. 39.
- 山崎柄根 2008 アオマツムシ, 平嶋義宏、森本桂(監修) 新訂 原色昆虫大圖鑑Ⅲ. 北隆館. 85.
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- 幼体の形質
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幼虫は若齢ほど赤く、加齢に伴い黄色、緑と体色が変化していく。
参考文献
- 奥山風太郎 2018 アオマツムシ, 奥山風太郎(著) 図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで. エムピージェー. 39.
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生態
- 成虫の生息環境
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樹上性で、都会の公園や人里の二次林、街路樹、里山の林に普通に見られる。
参考文献
- 加納康嗣・河合正人・市川顕彦・冨永修・村井貴史 2016 マツムシ科, 日本直翅類学会(編) 日本産直翅類標準図鑑. 学研プラス. 253.
- 奥山風太郎 2018 アオマツムシ, 奥山風太郎(著) 図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで. エムピージェー. 39.
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- 成虫の食性
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サクラやエノキなど広葉樹の若い葉を好んで食べる。
参考文献
- 奥山風太郎 2018 アオマツムシ, 奥山風太郎(著) 図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで. エムピージェー. 39.
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- 発音(鳴き声)
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「チリー・チリー」と高く大きな声で、日没直後に特によく鳴く。
参考文献
- 加納康嗣・河合正人・市川顕彦・冨永修・村井貴史 2016 マツムシ科, 日本直翅類学会(編) 日本産直翅類標準図鑑. 学研プラス. 253.
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- ライフサイクル
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卵越冬。年1化で、成虫は秋に出現する。
参考文献
- 加納康嗣・河合正人・市川顕彦・冨永修・村井貴史 2016 マツムシ科, 日本直翅類学会(編) 日本産直翅類標準図鑑. 学研プラス. 253.
- 山崎柄根 2008 アオマツムシ, 平嶋義宏、森本桂(監修) 新訂 原色昆虫大圖鑑Ⅲ. 北隆館. 85.
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- 産卵
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雌はある程度の太さがある生木の樹幹や樹皮の中に産卵する。
参考文献
- 奥山風太郎 2018 アオマツムシ, 奥山風太郎(著) 図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで. エムピージェー. 39.
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- 特徴的な行動
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光に集まる習性がある。
参考文献
- 奥山風太郎 2018 アオマツムシ, 奥山風太郎(著) 図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで. エムピージェー. 39.
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関連情報
- 採集方法
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走光性があるので、暗い郊外であれば、街灯を見て回れば採集できる。
参考文献
- 奥山風太郎 2018 アオマツムシ, 奥山風太郎(著) 図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで. エムピージェー. 39.
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- 飼育方法
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縦に置いたプラケース、あるいはネットケージにエノキやサクラなど食用になる枝を入れ、その中で飼育する。枝は水差しに入れ、溺れないように水苔で蓋をすると良い。餌はなんでも食べ、丈夫で飼いやすいが、生きた木の幹にしか産卵しないため、飼育下での繁殖は難しい。産卵させる場合は、食用の枝と一緒に産卵用の枝を入れる。産卵床としての枝にもある程度の湿度が必要なので、水差しに入れて枝が水分を帯びるようにする。
参考文献
- 奥山風太郎 2018 アオマツムシ, 奥山風太郎(著) 図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで. エムピージェー. 39.
- 奥山風太郎 2018 飼育する, 奥山風太郎(著) 図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで. エムピージェー. 128.
- 奥山風太郎 2018 飼育する, 奥山風太郎(著) 図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで. エムピージェー. 130.
最終更新日:2020-06-19 鍋
- 外来種としての影響
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外来種で、原産地は中国南部と考えられている。日本では明治後期に初めて東京で見つかった。もともと南方に生息する種であるが、温暖化に伴って年々分布が北上しており、現在では岩手県まで生息している。
参考文献
- 奥山風太郎 2018 アオマツムシ, 奥山風太郎(著) 図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで. エムピージェー. 39.
最終更新日:2020-06-19 鍋