- 解説一覧
- コカブト 基亜種(Eophileurus chinensis)について
コカブト 基亜種(Eophileurus chinensis)
- 【 学名 】
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Eophileurus chinensis (Faldermann, 1835)
基本情報
- 活動時期
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成虫出現時期(日本国内):4~9月ごろ
参考文献
- 2012 昆虫好きの生態観察図鑑Ⅱ コウチュウ・ハチ・カメムシ他 - 書籍全体, 鈴木欣司、鈴木悦子(著) 昆虫好きの生態観察図鑑Ⅱ コウチュウ・ハチ・カメムシ他. 緑書房. .
最終更新日:2020-08-11 ひろりこん
- 分布
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北海道、本州、佐渡島、粟島、伊豆諸島、淡路島、隠岐、四国、九州、対馬、壱岐、屋久島、吐噶喇列島(口之島、中之島、平島)、奄美群島(奄美大島、与路島、請島、徳之島)、沖縄諸島(沖縄島、伊平屋島、伊江島、渡嘉敷島、久米島)、八重山諸島(石垣島、西表島)。国外では海南島や台湾、朝鮮半島、中国、シベリア東部など、東アジアに広く分布。
参考文献
最終更新日:2020-08-11 ひろりこん
- 生息状況
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東京都では絶滅危惧種Ⅱ類に、千葉県、長野県、和歌山県、山口県、福岡県、大分県、長崎県、宮崎県では準絶滅危惧種、高知県では情報不足に指定されている。
参考文献
最終更新日:2020-08-11 ひろりこん
- 亜種
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日本では次の3亜種に分類されている。
・名義タイプ亜種 chinensis (Faldermann, 1835)
分布:北海道、本州、佐渡島、粟島、飛島、伊豆諸島(御蔵島以北)、淡路島、隠岐、四国、九州、対馬、壱岐、屋久島、吐噶喇列島(口之島、中之島、平島)。国外では海南島や台湾、朝鮮半島、中国、シベリア東部など、東アジアに広く分布。タイプ産地は中国。
・奄美亜種 irregularis Prell, 1913
分布:奄美群島(奄美大島、徳之島、与路島、請島)
上翅の点刻がやや不規則で、雄の前胸背板の陥没部が小さい。タイプ産地は奄美大島。
八丈島では、2006年に2頭の雌が記録されているが、これらは奄美亜種の特徴を有しているという。同島では奄美大島などから植物とともに移入されたと考えられるカミキリムシなどが多く記録されており、コカブトムシも移入種の可能性がある。
・沖縄亜種 okinamanus Nomura, 1964
分布:沖縄諸島(沖縄島、久米島、伊平屋島、伊江島、渡嘉敷島)と八重山諸島(石垣島、西表島)
やや小型とされる。タイプ産地は沖縄島伊豆味。
参考文献
最終更新日:2020-08-11 ひろりこん
形態
- 成虫の形質
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黒色でやや強い光沢がある。背面はほぼ無毛で、前胸背板の点刻はあらく、上翅の点刻列は明瞭。
雄は短い頭角をそなえるが、雌では短く円錐状。雄の前胸背板中央は丸く陥没するが、雌では強く陥没せず、やや幅のある縦溝となる。雄の前脚の爪のうち内側のものは幅広く先端で2叉するが、雌では細く通常型。
参考文献
最終更新日:2020-08-11 ひろりこん
生態
- 成虫の生息環境
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低地帯から低山帯。広葉樹の腐朽しきった木や腐葉土を好む。
参考文献
- 2012 昆虫好きの生態観察図鑑Ⅱ コウチュウ・ハチ・カメムシ他 - 書籍全体, 鈴木欣司、鈴木悦子(著) 昆虫好きの生態観察図鑑Ⅱ コウチュウ・ハチ・カメムシ他. 緑書房. .
最終更新日:2020-08-11 ひろりこん
- ライフサイクル
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幼虫の成長は速く、条件がよければ孵化後3か月ほどで成虫になる。また、成虫でも越冬するようで、不規則に繁殖を繰り返している可能性がある。
参考文献
最終更新日:2020-08-11 ひろりこん
- 活動時間帯
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主に夜間地上を動き回る。
参考文献
- 2012 昆虫好きの生態観察図鑑Ⅱ コウチュウ・ハチ・カメムシ他 - 書籍全体, 鈴木欣司、鈴木悦子(著) 昆虫好きの生態観察図鑑Ⅱ コウチュウ・ハチ・カメムシ他. 緑書房. .
最終更新日:2020-08-11 ひろりこん