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アオハナムグリ(Cetonia (Eucetonia) roelofsi)の分類 Cetoniidae
アオハナムグリ(Cetonia (Eucetonia) roelofsi)の概要 Cetonia

アオハナムグリ(Cetonia (Eucetonia) roelofsi)

【 学名 】
Cetonia (Eucetonia) roelofsi Harold, 1880

基本情報

大きさ・重さ

体長 15.6~20.7 ㎜

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最終更新日:2020-05-20 瀬戸内味わいにぼし

活動時期

5~9月

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分布

北海道、利尻島、天売島、焼尻島、本州、佐渡島、飛島、粟島、隠岐、四国、小豆島、沖ノ島(高知)、九州、平戸島、五島列島、甑島列島、種子島、屋久島
日本固有種

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生息状況

島根県レッドデータブック2014:絶滅危惧Ⅱ類(VU)。個体数減少の原因は生態等が明らかでなく不明であるが、幼虫の食餌とされる倒木・朽木等の減少が考えられている。また、珍種とされるため、採集圧による減少も考えられる。

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亜種

・名義タイプ亜種 roelofsi Harold, 1880
北海道、利尻島、天売島、焼尻島、本州、佐渡島、飛島、粟島、四国、小豆島、沖ノ島(高知)、九州、平戸島、甑島列島、屋久島に分布する。
前胸背板及び上翅は緑色、腹面・頭楯・脚などは赤銅色。

・隠岐島前亜種 iijimai K. Sakai, 1996
隠岐島前(中之島、西ノ島、知夫里島)に分布する。
やや小型で、前胸背板及び上翅は暗藍色、腹面・頭楯・脚などは緑銅色、稀に赤銅色。
背面の白斑は発達する。
隠岐島前の固有亜種。島後には名義タイプ亜種が分布する。

・五島列島亜種 gotoana Nakane, 1964
五島列島、種子島に分布する。
前胸背板及び上翅は赤緑色、赤褐色、黒褐色と色彩変異が大きいが、腹面・頭楯・脚は安定してつやのある黒色。
五島列島の全域に分布する亜種で、別亜種 tane Nakane として記載された種子島産も、前記の特徴から、これに含まれる。

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形態

成虫の形質

背面、腹面とも色彩変異が大きく、上翅、尾節板、中脛節、後脛節には灰黄色の長毛がまばらに生える。
頭楯の前縁は縁どられず中央で湾入する。
前胸背板には中央部に小さくまばらな点刻があり、側縁では密なしわ状となる。
上翅の縦隆条は不明瞭。
前脛節の第2外歯は、第1歯の近くにあり、雄交尾器の先端の節片化部は矢尻状。

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地理的変異

屋久島、甑島列島では腹面などが暗化する傾向がある。

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生態

成虫の生息環境

丘陵地から中山帯。

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成虫の食性

ミズキ、ウツギ、カラスザンショウ、クリ、ガマズミ、ノリウツギ、シシウドなどの花のほか、クヌギやコナラの樹液にも集まる。

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ライフサイクル

1年1化。
低地では秋口に新成虫が出現し、土中で越冬中の成虫がしばしば観察されるが、山地では幼虫が朽木の中で越冬する。

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種・分類一覧