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オオコフキコガネ(Melolontha frater)の分類 Melolonthidae
オオコフキコガネ(Melolontha frater)の概要 Melolontha

オオコフキコガネ(Melolontha frater)

【 学名 】
Melolontha frater Arrow, 1913

基本情報

大きさ・重さ

体長 25.0~32.0 ㎜

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最終更新日:2020-05-20 瀬戸内味わいにぼし

活動時期

6~8月

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分布

本州、佐渡島、伊豆諸島(大島、新島、式根島、神津島、八丈島)、四国、九州、壱岐、五島列島、大隅諸島(屋久島、種子島、馬毛島、口永良部島)
日本固有種

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生息状況

群馬県レッドデータブック2012:準絶滅危惧(NT)。管理放棄による植生の変化や開発行為による宅地化で、生息地や個体数が減少する恐れがある。

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学名の解説

種小名「frater」は「兄弟」の意。
コフキコガネ M. japonica に対して「兄弟」という意か。

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人間との関係

サツマイモ畑・果樹園の予察灯で誘殺された記録があり、それらを食害していると考えられる。

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形態

成虫の形質

地色は暗赤褐色の大型種。
背面灰白色かやや黄色がかった色の短剛毛に覆われる。
雄の頭楯は四角形に近く前縁で強く反るが、雌では前方でやや狭くなり、弱く反り返る。
頭楯の点刻は細密で規則的である。
額の点刻は頭楯より明瞭にあらい。
雄触角片状節は長く7節で、雌では短く6節になる。
前胸背板は雄では側方へ強く張り出す。
前胸背板の点刻は微細。
中基節間を太い中胸突起が貫く。
尾節板先端はとがる。
雄前脛節は外歯が2本、雌は外歯が3本ある。
雄交尾器側片に棘がある。

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生態

成虫の生息環境

海岸や河川、標高としては平地や低標高地に多く、一般に内陸山間部まで奥深く侵入していない。

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成虫の食性

カキ、クリ、シバ、スイバが確認されているが、多種の植物の葉を食害すると考えられている。

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活動時間帯

夜間、灯火に集まる。
夕刻、かなり照度が落ちると、河岸の草地などにある植物の群落の根元から出てきて飛び立つ。
薄暮から約30分程度は、この群落の上を飛び回る。
完全に暗くなる午後8時頃にはその植物群落の葉上に止まっているものを発見することができ、雄では触角片状節を広げて、雌のフェロモンの探知を試みている個体も観察することができる。

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種・分類一覧