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ドウガネブイブイ(Anomala cuprea)の分類 Rutelidae
ドウガネブイブイ(Anomala cuprea)の概要 Anomala

ドウガネブイブイ(Anomala cuprea)

【 学名 】
Anomala cuprea (Hope, 1839)

基本情報

大きさ・重さ

・成虫体長:17.0~25.0 ㎜
・幼虫体長:45 ㎜程度に達する

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最終更新日:2020-08-11 ひろりこん

活動時期

成虫出現時期(日本国内):6~9月

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分布

北海道、本州、佐渡島、粟島、淡路島、四国、九州、対馬、壱岐、五島列島、大隅諸島、沖縄島。国外ではサハリンのほか、朝鮮半島・中国・シベリアに分布する。

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生息状況

近年、関東地域ではオオクロコガネやアオドウガネの増加に伴い減少している。

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亜種

亜種区分はされていない。

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人間との関係

成虫はマメ類、野菜、落葉果樹、庭木の葉を食害する。幼虫は各種の作物の根を食害し、夏から秋に成長するダイズ、ラッカセイなどのマメ類、各種の野菜・根菜類で被害が出やすい。特にサツマイモでは表面の食害痕によって商品価値が著しく低下し、イチゴでは定植後の根が食害されて甚大な被害となる。

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形態

成虫の形質

前脚脛節の第2外歯は、雄では発達が悪い。前胸背板側部中央部に不明瞭なくぼみがある。上翅の側縁隆起は後角の手前まで達する。側縁膜は褐色。腹板第1・2節に側部稜がある。尾節板は網目状に彫刻され、中央をのぞき黄白色の長毛がまばらに生える。

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生態

幼虫の生息環境

火山灰土などで腐植の多い軽い土壌を好む。粘土質の多い沖積土壌では発生が少ない。

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成虫の食性

ブドウ類、ヤナギ類、クズ、イタドリなど多くの植物の生葉を後食する。

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幼虫の食性

1齢幼虫は腐植を好むが、成長するにしたがって生きた植物の根を食べるようになる。

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幼虫の天敵

ヒメハラナガツチバチ Campsomeriella annulata annulata

参考文献

  • 多田内修 1998 ツチバチ科, 日高敏隆(監修) 石井実、大谷剛、常喜豊(編) 日本動物大百科10:昆虫Ⅲ. 平凡社. p. 71.

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ライフサイクル

夏の期間に長期間産卵し、25℃では12日程でふ化、1齢と2齢幼虫期間は各17日程度。越冬は多くは3齢幼虫で行われるが、2齢幼虫や1齢幼虫も存在し、翌年に蛹となる。

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産卵

土中に潜って白色の丸い卵を1卵ずつ産卵する。

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特徴的な行動

成虫がクズの葉を、脚を使って折りたたむようにまるめる、まさに身を隠しているような行動が昼間によく観察される。

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その他生態

成虫は、糞が葉に付着していると、防除したのちに再び同じ場所に集合して集団食害する性質があり、糞を洗い落とすと集合が止まる。

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関連情報

採集方法

灯火に飛来する。

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飼育方法

ドウガネブイブイの幼虫飼育では腐葉土を餌として容器中に入れ、そのなかで飼育する。また、ニンジンを与えて飼育することもある。コガネムシ類は幼虫越冬して年に1化の種が多く、発育に長期間を要し、飼育管理に手間がかかるものが多い。

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外来種としての影響

1990年代に沖縄県に侵入した。

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種・分類一覧