- 解説一覧
- マメコガネ(Popillia japonica)について
目次
基本情報
- 分布
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北海道、本州、佐渡島、粟島、淡路島、四国、九州、対馬、壱岐、五島列島、屋久島、吐噶喇列島、石垣島。国外では、朝鮮半島。北アメリカにも移入されている。
参考文献
最終更新日:2020-08-11 ひろりこん
- 生息状況
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各地に普通。
参考文献
- 2012 昆虫好きの生態観察図鑑Ⅱ コウチュウ・ハチ・カメムシ他 - 書籍全体, 鈴木欣司、鈴木悦子(著) 昆虫好きの生態観察図鑑Ⅱ コウチュウ・ハチ・カメムシ他. 緑書房. .
最終更新日:2020-08-11 ひろりこん
- 人間との関係
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しばしば栽培マメ類を食害するため重要な農業害虫となる。北アメリカにも移入しており、害虫として問題になっている。
ゴルフ場のグリーンでも、日中に成虫の大発生が観察される。根の食害が問題になるほか、団子状になった成虫がプレーの妨げとなる。
参考文献
最終更新日:2020-08-11 ひろりこん
形態
- 成虫の形質
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頭楯は長方形で、前縁部は非常に深く上反する。中・後腿節には黄白色の毛が中央部を除きまばらに生える。上翅側部中央にはくぼみがあり、側縁にそって白色の毛が生える。尾節板前縁部の4分の1にまとまった黄白色の毛束がある。
参考文献
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生態
- 幼虫の食性
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植物の根を食べ、シバを食害することもある。
参考文献
- 2012 昆虫好きの生態観察図鑑Ⅱ コウチュウ・ハチ・カメムシ他 - 書籍全体, 鈴木欣司、鈴木悦子(著) 昆虫好きの生態観察図鑑Ⅱ コウチュウ・ハチ・カメムシ他. 緑書房. .
最終更新日:2020-08-11 ひろりこん
- 幼虫の天敵
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マメコガネコツチバチ Tiphia popilliavora
参考文献
- 多田内修 1998 コツチバチ科, 日高敏隆(監修) 石井実、大谷剛、常喜豊(編) 日本動物大百科10:昆虫Ⅲ. 平凡社. p. 71.
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- ライフサイクル
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本州では年1回の発生で、老熟幼虫(通常は3齢幼虫)で越冬する。深さ 15~30 ㎝ほどの地中で越冬した幼虫は地温が10℃を超えると上層部に移り、 5 ㎝ほどの深さで再び根の摂食をはじめ、4月下旬ごろから地中で蛹化する。卵から成虫まで約11か月を要する。成虫の生存期間は30~45日で、交尾後地中に産卵する。孵化幼虫は各種の植物の根や有機物を食べて育つ。
参考文献
最終更新日:2020-08-11 ひろりこん
- 活動時間帯
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主として昼間活動性
参考文献
- 2006 新装版山渓フィールドブックス 甲虫 - 書籍全体, 黒沢良彦、渡辺泰明(著) 新装版山渓フィールドブックス 甲虫. 山と渓谷社. .
最終更新日:2020-08-11 ひろりこん
関連情報
- 外来種としての影響
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1918年、アメリカに苗木とともに持ち込まれて農作物の大害虫となっている。アメリカでは「japanese beetle」と呼ばれている。
参考文献
- 2012 昆虫好きの生態観察図鑑Ⅱ コウチュウ・ハチ・カメムシ他 - 書籍全体, 鈴木欣司、鈴木悦子(著) 昆虫好きの生態観察図鑑Ⅱ コウチュウ・ハチ・カメムシ他. 緑書房. .
最終更新日:2020-08-11 ひろりこん