- 解説一覧
- ショウジョウバエ科(Drosophilidae)について
基本情報
- 人間との関係
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さまざまな環境に適応し、環境の変化に敏感で、またトラップを使えばだれでも比較的容易に一定基準で採集できることから環境指標生物として有用である。
参考文献
- 戸田正憲 1997 ショウジョウバエ類の環境選好性, 日高敏明(監修) 石井実、大谷剛、常喜豊(編) 日本動物大百科9:昆虫Ⅱ. 平凡社. pp. 145-146.
最終更新日:2020-08-12 ひろりこん
形態
- 成虫の形質
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前傾の額眼縁剛毛は後傾の額眼縁剛毛と複眼縁の間に位置せず、最前の後傾額眼剛毛の前内方に位置する。
前縁脈は顕著な肩切目を肩横脈よりやや先方に持つ。触角刺毛の背面の分岐は通常かなり長い。
参考文献
最終更新日:2020-08-12 ひろりこん
生態
- 成虫の生息環境
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ショウジョウバエは乾燥した環境条件に比較的弱く、熱帯雨林から亜寒帯の針葉樹林まで、森林が主な生息場所である。このような場所では森林の階層構造に対応してショウジョウバエの生息空間が決まる。
クロショウジョウバエ区(section)の多くの種は川や湖などの水辺にすんでいる。樹木によっておおわれた上流部の渓流、森林内の流れのゆるやかな細い支流、上が開け岩がゴロゴロした川原のある中流部、下流部のヤナギ林などにそれぞれ違ったショウジョウバエ集団が生息している。
もともと森林性であるため、草地に進出したショウジョウバエ類は少ないが、おもに、ヒメショウジョウバエ属のいくつかの種がこの新しい生息場所に適応した。
キイロショウジョウバエなどいくつかの種は人為的環境に適応し、人類とともに拡散した。
参考文献
- 戸田正憲 1997 ショウジョウバエ類の環境選好性, 日高敏明(監修) 石井実、大谷剛、常喜豊(編) 日本動物大百科9:昆虫Ⅱ. 平凡社. pp. 145-146.
最終更新日:2020-08-12 ひろりこん
- 成虫の食性
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発酵食品などから酵母菌を食べる。そのさい副次的に摂取してしまうエチルアルコールに対する耐性は種によって異なる。
また、キノコに集まるショウジョウバエの成虫は胞子を食べる。それぞれの種の嗜好性は様々で、毒キノコを食べるものもいる。
ヒョウモンショウジョウバエやスジショウジョウバエは腐った魚や人糞に集まる。
参考文献
- 渡部英昭 1997 ショウジョウバエ類, 日高敏明(監修) 石井実、大谷剛、常喜豊(編) 日本動物大百科9:昆虫Ⅱ. 平凡社. p. 144.
最終更新日:2020-08-12 ひろりこん
- 幼虫の食性
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酵母菌やキノコの菌糸など種によって異なる。
ヒメショウジョウバエやニセヒメショウジョウバエの幼虫は草の軟らかい海綿状組織に潜り込み、それを食べる。
参考文献
- 渡部英昭 1997 ショウジョウバエ類, 日高敏明(監修) 石井実、大谷剛、常喜豊(編) 日本動物大百科9:昆虫Ⅱ. 平凡社. p. 144.
最終更新日:2020-08-12 ひろりこん