- 解説一覧
- ゴキブリ目(Blattodea)について
目次
基本情報
- 別名・流通名・方言名
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昭和40年頃まで俗に「油虫(あぶらむし)」と呼ばれていた。
その由来を脂ぎった色調からと記す昆虫書が多く存在するが、 根拠は必ずしも明確でない。
物類称呼 (1775 年) は、「あぶらむし」「ごきくらいむし」「あまめ」 等と記す。
江戸時代では、「油虫」は無銭飲食者等を指し、これが転じて嫌な昆虫類を総称して油虫と称したものと思われる。
参考文献
最終更新日:2020-05-21 瀬戸内味わいにぼし
- 人間との関係
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屋内性の種は衛生害虫、不快害虫として忌み嫌われている。
ゴキブリと人間の関わりは古く、紀元前300年頃、アリストテレスの時代より記録が見られるが、日本では、江戸時代に入ってからの記録が最も古いものである。
屋内性のゴキブリはほとんどが国外からの移入種であるが、移入種の確実な記録は明治の中頃までは確認されていない。
戦前には、チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ヤマトゴキブリが分布している記録が確認されているが、特に繁殖して全国的に嫌われるようになったのは、戦後になってゴキブリの定着しやすい亜熱帯環境の環境を再現したような保温のきく大型の建物がたくさん造られてからである。
参考文献
最終更新日:2020-05-21 瀬戸内味わいにぼし
形態
- 成虫の形質
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前胸背がよく発達し、頭部を覆う。
頭部に鞭状に発達した触角と咀嚼型の口器を持つ。
1対の大きな複眼と、2個の単眼を持つが、単眼を欠く種も多い。
胸部には通常、2対の翅があり、前翅は革質状、後翅は膜状である。
翅が短いか、翅を欠く種類もある。
脚は3対ともよく発達し、速く歩行するのに適しており、刺や毛を有する。
腹部末端に1対の尾毛があり、雄では1対の尾突起がある。
参考文献
最終更新日:2020-05-21 瀬戸内味わいにぼし