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ゴキブリ目(Blattodea)の分類 節足動物門(Arthropoda)
ゴキブリ目(Blattodea)の概要 昆虫綱(Insecta)

ゴキブリ目(Blattodea)

【 学名 】
Blattodea

基本情報

大きさ・重さ

小型種:およそ 5 ㎜(ホラアナゴキブリ科)
大型種:-

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最終更新日:2020-05-21 瀬戸内味わいにぼし

活動時期

屋内種:一年中見られる
屋外種:-

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分布

全世界でおよそ3700種が知られており、
日本には54種が分布

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別名・流通名・方言名

昭和40年頃まで俗に「油虫(あぶらむし)」と呼ばれていた。
その由来を脂ぎった色調からと記す昆虫書が多く存在するが、 根拠は必ずしも明確でない。
物類称呼 (1775 年) は、「あぶらむし」「ごきくらいむし」「あまめ」 等と記す。
江戸時代では、「油虫」は無銭飲食者等を指し、これが転じて嫌な昆虫類を総称して油虫と称したものと思われる。

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分類学的位置付け

近縁のカマキリ目と共に網翅目とすることもある。
この場合、ゴキブリ亜目となる。

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人間との関係

屋内性の種は衛生害虫、不快害虫として忌み嫌われている。
ゴキブリと人間の関わりは古く、紀元前300年頃、アリストテレスの時代より記録が見られるが、日本では、江戸時代に入ってからの記録が最も古いものである。
屋内性のゴキブリはほとんどが国外からの移入種であるが、移入種の確実な記録は明治の中頃までは確認されていない。
戦前には、チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ヤマトゴキブリが分布している記録が確認されているが、特に繁殖して全国的に嫌われるようになったのは、戦後になってゴキブリの定着しやすい亜熱帯環境の環境を再現したような保温のきく大型の建物がたくさん造られてからである。

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形態

成虫の形質

前胸背がよく発達し、頭部を覆う。
頭部に鞭状に発達した触角と咀嚼型の口器を持つ。
1対の大きな複眼と、2個の単眼を持つが、単眼を欠く種も多い。
胸部には通常、2対の翅があり、前翅は革質状、後翅は膜状である。
翅が短いか、翅を欠く種類もある。
脚は3対ともよく発達し、速く歩行するのに適しており、刺や毛を有する。
腹部末端に1対の尾毛があり、雄では1対の尾突起がある。

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生態

成虫の生息環境

多くの種は落ち葉や朽木の中などに生息する。
ホラアナゴキブリ科に代表される、真洞窟性、好洞窟性の種も知られている。

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成虫の食性

雑食性

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成虫の天敵

屋内種の天敵としてアシダカグモがよく知られている。

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活動時間帯

夜行性で、昼間は薄暗い物陰や隙間などに潜んでおり、夜間、食物や水を求めて活動する。

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生殖行動

単為生殖の種、条件単為生殖をおこなう種が知られている。

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産卵

複数の卵が入ったがま口型の卵鞘を産み落とす。
卵胎生の種も多い。

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特徴的な行動

群居性があり、数匹あるいは数十匹の群れをつくってかたまっている。
若いゴキブリほど群居性が強い。

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種・分類一覧