モンスズメバチ(Vespa crabro)の解説トップに戻る
モンスズメバチ(Vespa crabro)の分類 Vespidae
モンスズメバチ(Vespa crabro)の概要 Vespa

モンスズメバチ(Vespa crabro)

情報不足 (DD)

【環境省】評価するだけの情報が不足している種

【 学名 】
Vespa crabro Linnaeus

基本情報

大きさ・重さ

成虫体長:28〜30 mm (女王バチ), 21〜28 mm (働きバチ・雄バチ)

参考文献

最終更新日:2020-05-01

活動時期

5月下旬〜10月

参考文献

最終更新日:2020-05-01

分布

北海道・本州・四国・九州およびその周辺の島嶼。国外ではユーラシア大陸に広く分布。

参考文献

最終更新日:2020-05-01

生息状況

多くの場所で個体数が減少傾向にあり、その理由の1つとしてハルゼミ (他のセミとは異なり、春から初夏にかけて成虫が出る) の個体数減少が挙げられている。

参考文献

最終更新日:2020-05-01

学名の解説

"Vespa" は「蜂」の意で、"crabro" は「スズメバチ」の意。

参考文献

最終更新日:2020-05-01

亜種

・原名亜種 V. c. crabro (Linnaeus, 1758)
ヨーロッパ北部~シベリア (スカンジナビア、ロシア、シベリア南東部、満州北部、サハリン、スウェーデン、ウスリーなど) に分布。

・日本亜種 V. c. lavofasciata (Cameron, 1903)
日本本土およびその周辺の島嶼に分布。

全部で10亜種程度が知られているが、個体変異があり、また地域によっては中間型が出るので、亜種の区分はしばしば明確でない。

参考文献

最終更新日:2020-05-01

分類学的位置付け

昆虫綱 ハチ目 スズメバチ科 スズメバチ属 モンスズメバチ

参考文献

最終更新日:2020-05-01

形態

成虫の形質

小型〜中型のスズメバチ。体は黒色で、腹部の波を打った黄色い模様が特徴。雄の腹部は斑紋の変化が多く、第2腹背節中央部に幅広い赤褐色の帯紋がある個体がいる。

参考文献

最終更新日:2020-05-01

生態

成虫の生息環境

里山的な環境で見かける種類で、樹洞や岩と岩の隙間、天井裏などの遮蔽空間に営巣する。

参考文献

最終更新日:2020-05-01

成虫の食性

肉食性で特にセミを好み、他にはクモ、バッタ、チョウ、ミツバチなどを狩る。広葉樹の樹液、熟した果物や花の蜜にも集まる。

参考文献

最終更新日:2020-05-01

幼虫の食性

セミを筆頭に、バッタ、トンボなど成虫が狩ってきた節足動物を餌とする。

参考文献

最終更新日:2020-05-01

ライフサイクル

中期営巣型で、女王バチは5月中旬に巣を創設する。働きバチは6月より羽化し、9〜10月には個体数は50〜400となる。雄および新女王は9〜10月に羽化して交尾し、新女王のみが成虫で越冬する。

参考文献

最終更新日:2020-05-01

活動時間帯

スズメバチとしては例外的に、夜間でも活動を続けることが知られている。

参考文献

最終更新日:2020-05-01

特徴的な行動

コロニーが引っ越しを行う習性を持ち、はじめ営巣していた空間が巣を広げていく上で狭くなった場合、より広い空間へと移動する。
攻撃性、威嚇性ともに強く、毒量も多いので注意が必要。

参考文献

最終更新日:2020-05-01

その他生態

巣は下部開放型で釣鐘状、波模様がある。育房数は500~4000 。

参考文献

最終更新日:2020-05-01

種・分類一覧