クロスズメバチ(Vespula flaviceps)の解説トップに戻る
クロスズメバチ(Vespula flaviceps)の分類 Vespidae
クロスズメバチ(Vespula flaviceps)の概要 Vespula

クロスズメバチ(Vespula flaviceps)

【 学名 】
Vespula flaviceps (Smith, 1870)

基本情報

大きさ・重さ

11~18 ㎜

参考文献

最終更新日:2020-05-21 瀬戸内味わいにぼし

活動時期

初夏から晩秋にかけて

参考文献

最終更新日:2020-05-21 瀬戸内味わいにぼし

分布

国内(亜種 lewisii):北海道、本州、四国、九州と周辺の島々。南限は屋久島、種子島。

参考文献

最終更新日:2020-05-21 瀬戸内味わいにぼし

別名・流通名・方言名

ツチスガリ(北海道)、ハナスイ(岩手)、地蜂(栃木、静岡、岐阜、奈良、福岡)、ヘボ(山梨、愛知、岐阜、長野)

参考文献

最終更新日:2020-05-21 瀬戸内味わいにぼし

人間との関係

日本におけるハチ食文化の中心は長野県、山梨県、岐阜県の東濃地方であり、巣箱によるクロスズメバチの飼育も行われている。
巣箱による飼育では、春のはじめに野生の巣を採集して巣箱に入れた後、収穫する秋まで6ヶ月間管理する。
1994年に女王バチを越冬させる方法が確立され、それが普及したことにより、より長期間の飼育が可能になった。
岐阜県恵那市串原では、「ヘボの巣コンテスト」という、全国の愛好家が育てた自慢のヘボ(クロスズメバチ)の巣を持ち合いその重量を競う大会が毎年開催されている。
しかし、2013年のデータでは、飼育する人々の平均年齢は64.7歳であり、後継者不足によるハチ食文化の消失が危惧される傾向にある。

参考文献

最終更新日:2020-05-21 瀬戸内味わいにぼし

形態

成虫の形質

黒色で光沢は弱く、斑紋は白色。
各腹節後縁の白帯は細く波状でない。
workerには稀に第一腹背板水平部前縁に細い一対の横斑がある。
前額部の斑紋は蝶型で頭楯の中央黒帯は完全。体毛は淡色。

参考文献

最終更新日:2020-05-21 瀬戸内味わいにぼし

似ている種 (間違えやすい種)

シダクロスズメバチ

参考文献

最終更新日:2020-05-21 瀬戸内味わいにぼし

生態

幼虫の生息環境

巣内

参考文献

最終更新日:2020-05-21 瀬戸内味わいにぼし

成虫の食性

クロスズメバチの狩猟対象は詳細に観察されており、キリギリス科、イトトンボ科、セミ科、ヨコバイ上科、ウンカ上科、ヤガ科幼虫、シロチョウ科幼虫、メイガ科、ハマキガ科、カレハガ科、アリ科、ガガンボ科、カ科、ミズアブ科、アブ科、ベッコウバエ科、ミバエ科、ハナバエ科、ハナアブ科、イエバエ科、ニクバエ科、クロバエ科、コガネグモ科、アシナガグモ科、ドクグモ科、カニグモ科などが記録されている。

参考文献

最終更新日:2020-05-21 瀬戸内味わいにぼし

幼虫の食性

成虫と栄養交換を行う。

参考文献

最終更新日:2020-05-21 瀬戸内味わいにぼし

成虫の天敵

巣を襲う天敵としてはハチクマ、クマ類など。
クロスズメバチネジレバネなどのネジレバネ類が寄生する。

参考文献

最終更新日:2020-05-21 瀬戸内味わいにぼし

幼虫の天敵

ネジレバネ類は幼虫期に巣内の幼虫に寄生する。

参考文献

最終更新日:2020-05-21 瀬戸内味わいにぼし

ライフサイクル

春、越冬から覚めた女王バチは一週間ほど営巣場所の選定を行い、70~100の独房を一匹で作る。
雄バチは9月末から10月初旬にかけて羽化し、約一か月で巣を出る。
11月初旬から12月末までの期間に、新女王バチと雄バチの交尾が行われる。
交尾の済んだ新女王バチはほとんど単独で材に入り、越冬する。

参考文献

最終更新日:2020-05-21 瀬戸内味わいにぼし

特徴的な行動

営巣は基本的に小型の哺乳類の使用した坑道を利用し、それは地表下 3~15 ㎝の浅いところである。
坑道の天井に露出した樹根や石に巣柄を取り付け、巣盤はその巣柄を中心に同心円を描くように増築されていく並列独房群から成り立っている。

参考文献

最終更新日:2020-05-21 瀬戸内味わいにぼし

関連情報

販売価格

佃煮1瓶(約 60~80 g):1500~2000円

参考文献

最終更新日:2020-05-21 瀬戸内味わいにぼし

種・分類一覧