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オオスズメバチ(Vespa mandarinia)の分類 Vespidae
オオスズメバチ(Vespa mandarinia)の概要 Vespa

オオスズメバチ(Vespa mandarinia)

【 学名 】
Vespa mandarinia Smith, 1852

基本情報

大きさ・重さ

♀: 37~44 ㎜、♂: 27~39 ㎜

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最終更新日:2020-05-21 瀬戸内味わいにぼし

活動時期

初夏から晩秋にかけて

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分布

国内(日本亜種):北海道、本州、四国、九州と周辺の島々。南限は屋久島、種子島。
国外(他3亜種):インドから東アジア

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和名の解説

スズメほどの大きさのハチであるから、巣の模様がスズメの模様に似ているから、など

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亜種

ssp. mandarinia Smith(原名亜種)
分布:中国
腹部の黒帯は細め。胸部の色は赤みを帯びている。中国南部(香港など)にも分布するが、稀。

ssp. nobilis Sonan
分布:台湾
腹部は褐色の部分が広がり、黄色の縞模様は非常に細い(腹端除く)。

ssp. magnifica Smith
分布:インド(北部)、ネパール、中国(西部、雲南)、タイ(北部)、ミャンマー、ラオス、ベトナム(北部)
腹部の黒褐色部が著しく発達した亜種。

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別名・流通名・方言名

クマンバチ・オオグマン(埼玉)、ヤマバチ(山梨)、テンドリバチ(奈良)、ドバチ(島根)、アザバチ(愛媛)、クマバチ(大分、宮崎)、

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人間との関係

攻撃性が非常に高く、毒性も日本産蜂類で最も強いため、多くの刺傷による死亡例が報告されている。

多くの地域で食用とされており、現在では特に愛知、宮崎、岡山などで盛んに利用されている。

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形態

成虫の形質

頭部は黄色で黒斑を欠き、胸部は黒色で通常小楯板に一対の横紋があり、前胸背板に細い黄色の横線斑がある。
腹部は黄色で各節に黒帯がある。
頭部は大きく頬は著しく発達し、強く後方に広がる。
頬は側方から見て複眼の二倍の幅がある。
後頭部は強くえぐられる。
斑紋の個体変異は少ない。
雄は一般的に雌より大型で、毒針を持たない。

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似ている種 (間違えやすい種)

コガタスズメバチ

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生態

幼虫の生息環境

巣内

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成虫の食性

ドウガネブイブイなどの中型のコガネムシ類を中心に、多肉で動きの遅い昆虫やクモを狩る。
肉食であるが樹液や花の蜜なども好む。

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幼虫の食性

成虫と栄養交換を行う。

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成虫の天敵

巣を襲う天敵としてはハチクマ、クマ類など。
スズメバチネジレバネなどのネジレバネ類が寄生する。

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幼虫の天敵

ネジレバネ類は幼虫期に巣内の幼虫に寄生する。

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発音(鳴き声)

巣に近づく外敵に対して顎を鳴らして「カチカチ」という警戒音を発する。

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ライフサイクル

春、越冬から覚めた女王バチは単独で一層の巣盤を作成し、30~40の働きバチを産み育てる。
働きバチが営巣に加わると、巣は急速に発展し、巣盤は10層ほどになり、巣構成個体数も数1000匹に達する。
晩秋になると下層の巣盤から雄バチが出現し、さらに下層の大型の独房群の中で、翌年の女王バチが生産される。
交尾を終えた新女王バチは、単独で朽木に穿孔して越冬、翌春に営巣を開始する。

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特徴的な行動

狩りの際、集団攻撃を行う。
集団攻撃には3つの段階があり、例えば、ターゲットがミツバチの巣である場合、(1) 偵察蜂による餌場(ミツバチの巣)の確認と餌場マーキングフェロモンの塗布、(2) 抵抗勢力(ミツバチの働き蜂)の除去、 (3) 餌場の占有(巣内の幼虫をすべて略奪)という過程を経る。

木の根元の洞や地中の空洞などのほとんど閉鎖された空間に外包でくるんだ巨大な巣盤巣を作る。

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関連情報

販売価格

巣付き 1 kgで10000円前後(1998年1月)(食用)

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種・分類一覧