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ホソミイトトンボ(Aciagrion migratum)の分類 イトトンボ科(Coenagrionidae)
ホソミイトトンボ(Aciagrion migratum)の概要 Aciagrion

ホソミイトトンボ(Aciagrion migratum)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Aciagrion migratum Selys, 1876

基本情報

大きさ・重さ

全長 雄 30~38 ㎜、雌 31~38 ㎜
腹長 24~31 ㎜
後翅長 15~22 ㎜
幼虫 14~18 ㎜ 側尾鰓長 5~5.5 ㎜

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最終更新日:2020-05-07 瀬戸内味わいにぼし

活動時期

一年中(成虫越冬)

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分布

新潟及び栃木県以南の本州、四国、九州に分布。
対馬、五島列島、種子島、屋久島及び沖永良部島などの離島でも記録されている。

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学名の解説

種小名「migratum」の「migrat」は「移行」の意。

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和名の解説

ほっそりとしたスリムな体つきから。

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分類学的位置付け

かつては東南アジアに生息する A. hisopa (Selys, 1876) に含められていた。

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形態

成虫の形質

眼後紋と後頭条がつながって見える。
越冬型は淡褐色の体色のまま冬を越し、春には雌雄とも斑紋が青色になる。
夏型は小型で緑色みが強い。
腹部は非常に細長く、頭部は小さい。
腹部第8節腹面には棘がある。

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幼体の形質

明るいオレンジ色ないし淡褐色をしたほとんど斑紋がないスリムなヤゴで、尾鰓の先端がとがっていて中央分節がない。

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生態

幼虫の生息環境

平地~丘陵地の池沼や湿田。
透明度の高い水域を好む。

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ライフサイクル

卵期間1~3週間程度、幼虫期間1~2か月程度。
成虫で越冬する。 
夏型は初夏に羽化して夏に産卵し、越冬型は秋に羽化後、成虫のまま越冬して翌年春に産卵する。

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生殖行動

雄を見つけた雌は直ちに連結して岸辺の植物に静止し、移精と交尾を行う。

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産卵

産卵は連結態で水面付近の植物組織内に行うことが多いが、しばしば潜水産卵も行う。
雌単独でも産卵する。

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その他生態

越冬場所の多くは比較的水辺に近い丘腹の南斜面や日当たりのよい崖下などで、下草の茂みや切通しに垂れ下がった細い木の根に止まって寒さをしのいでいる。
この場合、必ず細い植物体の垂直に近い部位に体を密着させるように静止して腹の第5, 6節のあたりを浅く「く」の字形に曲げている。
しかし、厳冬期でも局所の気温が14℃を超す暖かい日にはかなり活発にあたりを飛び回って摂食活動を行う。

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関連情報

その他

国内で唯一、夏と冬の顕著な季節多型がみられる。
夏型と冬型の間での交尾、産卵も見られるが、2型が生じるメカニズムは不明である。

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種・分類一覧