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ベニイトトンボ(Ceriagrion nipponicum)の分類 イトトンボ科(Coenagrionidae)
ベニイトトンボ(Ceriagrion nipponicum)の概要 Ceriagrion

ベニイトトンボ(Ceriagrion nipponicum)

準絶滅危惧種 (NT)

【環境省】現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種

【 学名 】
Ceriagrion nipponicum Asahina, 1967

基本情報

大きさ・重さ

全長 雄 32~43 ㎜、雌 36~45 ㎜
腹長 雄 27~31 ㎜、雌 29~33 ㎜
後翅長 雄 17~21 ㎜、雌 19~23 ㎜
幼虫 14~15 ㎜ 側尾鰓長 5 ㎜内外

参考文献

最終更新日:2020-05-07 瀬戸内味わいにぼし

活動時期

5月下旬から9月

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分布

宮城県、関東平野、東海、近畿を中心とした本州、四国、九州に分布する。

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形態

成虫の形質

他の赤くなるトンボと異なり、羽化時にはすでに体色が赤くなっている。
リュウキュウベニイトトンボと酷似するが、本種は雄の複眼が赤くなること、尾部下付属器が短いこと、雌は腹部先端の背面に黒色斑がないことで区別できる。

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最終更新日:2020-05-07 瀬戸内味わいにぼし

幼体の形質

キイトトンボによく似た体型をしているが、体全体がやや暗い赤褐色あるいは黒褐色をしている。
頭部は大きく体は短い。
尾鰓は短く円みがあり、上縁の鋸歯列は半ば程度で終わる個体が多い。

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似ている種 (間違えやすい種)

リュウキュウベニイトトンボ

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生態

幼虫の生息環境

平地のヨシやマコモ、ガマなどの挺水植物や浮草がよく繁茂した腐植栄養型池沼や水郷地帯の溝などに生息する。

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成虫の食性

小昆虫や小型のクモ類

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ライフサイクル

卵期間1~2週間程度、幼虫期間半年~1年程度、幼虫で越冬する。

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生殖行動

成熟雄は植物の間を飛んで雌を探し、交尾は水辺の植物に止まって行う。
同じペアが交尾と産卵を繰り返すこともある。

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産卵

交尾を終えたペアは連結態のまま、水面に浮いた植物組織内に産卵する。
雄はその間、直立姿勢で警護を続ける。
雌単独での産卵もしばしば観察される。

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種・分類一覧