- 解説一覧
- カトリヤンマ(Gynacantha japonica)について
基本情報
- 大きさ・重さ
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全長 雄 66~76 ㎜、雌 67~77 ㎜
腹長 雄 46~57 ㎜、雌 48~57 ㎜
後翅長 雄 42~49 ㎜、雌 43~50 ㎜
幼虫 32~37 ㎜ 頭幅 7~9 ㎜
参考文献
最終更新日:2020-05-10 瀬戸内味わいにぼし
形態
- 成虫の形質
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複眼が大きく細身で、体型はミルンヤンマに似る。
成熟雌は尾毛の折れた個体が多い。
未成熟個体は淡褐色であるが、成熟雄は胸部が緑色、腹部第2~3節の斑紋が青色に変化する。
雌は腹部の斑紋が緑色。
本土では複眼が緑色の個体が多く、南西諸島では雌雄ともに複眼の青みの強い個体が多い。
雌雄とも前額に「T」字斑がある。
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最終更新日:2020-05-10 瀬戸内味わいにぼし
- 幼体の形質
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汚褐色ないし濃褐色した、ややスリムな典型的ヤンマ型のヤゴ。
腹部背面に断続した1対の濃色条がある。
下唇腮の側片に長い刺毛が列生し、動鈎上にも微細な刺毛がある。
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最終更新日:2020-05-10 瀬戸内味わいにぼし
生態
- 成虫の生息環境
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おもに丘陵地や低山地の挺水植物が繁茂した木陰の多い池沼や植物性沈積物のあるたまり水、湿地の滞水、水はけの悪い水田および畦間の緩流などに生息する。
参考文献
最終更新日:2020-05-10 瀬戸内味わいにぼし
- 生殖行動
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成熟雄は、薄暗い林内で枝先をつつくように飛んで雌を探す。
秋には開けた水田や湿地に現れ、ホバリングを交えて縄張り飛翔し雌を待つ。
雌を見つけるとつかみかかって連結し、交尾態となって付近の樹上に静止する。
参考文献
最終更新日:2020-05-10 瀬戸内味わいにぼし
- 特徴的な行動
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黄昏活動性が強く、日中は鬱蒼と茂った樹林の下枝に懸垂していることが多い。
日の出前後と日没後の明るさが500ルクスを割り込むころから活発に活動し始めて、特に20~50ルクスのときにピークに達し、2ルクスより暗くなると林や藪の中に姿を消すという。
参考文献
最終更新日:2020-05-10 瀬戸内味わいにぼし