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アオヤンマ(Aeschnophlebia longistigma)の分類 ヤンマ科(Aeshnidae)
アオヤンマ(Aeschnophlebia longistigma)の概要 Aeschnophlebia

アオヤンマ(Aeschnophlebia longistigma)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

準絶滅危惧種 (NT)

【環境省】現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種

【 学名 】
Aeschnophlebia longistigma Selys, 1883

基本情報

大きさ・重さ

全長 雄 66~79 ㎜、雌 66~77 ㎜
腹長 雄 45~55 ㎜、雌 44~51 ㎜
後翅長 雄 40~47 ㎜、雌 44~50 ㎜
幼虫 42~47 ㎜ 頭幅 8~9 ㎜

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最終更新日:2020-05-13 瀬戸内味わいにぼし

活動時期

4月下旬から10月中旬まで

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分布

国内に広く分布するが、産地は限られる。

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生息状況

全国の30以上の都道府県発行のレッドデータブックに掲載されている。

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和名の解説

黄緑色の体色から。

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別名・流通名・方言名

タケヤンマ

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分類学的位置付け

国内の種ではネアカヨシヤンマと近縁。

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形態

成虫の形質

腹部第3節のくびれがなく、全身が鮮やかな緑色の中型のヤンマ。
雌雄や成熟過程で体色の変化が少ない。
複眼は未成熟のうちは灰褐色で中央に青緑色の斑紋があり、成熟すると全体的に緑色になる。
翅はほぼ無色だが、未成熟の個体や雌では橙黄色がかる。
縁紋は細長い。

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幼体の形質

赤みのある淡褐色あるいは濃褐色をした、典型的なヤンマ型のいくぶん大きめのヤゴ。
腹部の背面にはっきりした2本の広い淡色条がある。
同属のネアカヨシヤンマに酷似しているが背刺がない。

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生態

成虫の生息環境

おもに平地のアシやマコモ、ガマなどが繁茂する富栄養型の池沼や水郷地帯の溝川などに生息している。

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幼虫の生息環境

挺水植物や水底の沈積物などにつかまって生活している。

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ライフサイクル

卵期間2~3週間程度、幼虫期間1~2年程度。
幼虫で越冬する。

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孵化・脱皮・羽化

羽化は夜間から早朝に行い、羽化時の体色はすでに緑色をしている。

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生殖行動

成熟雄は抽水植物の間を縫うように探雌飛翔し、雌を見つけるとただちに連結して交尾態となり、周辺の植物に静止する。

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産卵

雌単独でヨシやマコモの茎につかまり、腹部を強く曲げて産卵管を刺し、茎内に多くの卵を産みこむ。
下方へあとずさりしながら産卵するため、雌の上には産卵孔がいくつも並ぶ。
水面から1メートル以上の高さで行うことも多い。
孵化した前幼虫は産卵孔から出ると、落下して水中に入る。

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種・分類一覧