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ヤマサナエ(Asiagomphus melaenops)の分類 サナエトンボ科(Gomphidae)
ヤマサナエ(Asiagomphus melaenops)の概要 Asiagomphus

ヤマサナエ(Asiagomphus melaenops)

【 学名 】
Asiagomphus melaenops Selys, 1854

基本情報

大きさ・重さ

全長 雄 62~72 ㎜、雌 64~73 ㎜
腹長 雄 45~52 ㎜、雌 44~54 ㎜
後翅長 雄 35~45 ㎜、雌 37~46 ㎜
幼虫 30~38 ㎜ 頭幅 6~7 ㎜

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最終更新日:2020-05-10 瀬戸内味わいにぼし

活動時期

4月初めから7月上旬まで

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分布

本州から九州にかけて分布する。

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形態

成虫の形質

細身でやや大型のサナエトンボで、腹部第7~9節が少し広がる。
キイロサナエに似るが、雄の尾部上付属器が下付属器とほぼおなじ長さであること、生殖後鉤の先端が角張った鉤形であること、雌の産卵弁が小さく側面から見えないことで区別できる。
雄は翅胸前面のL字斑がキイロサナエよりも丸みをおびる。
副性器は先端が曲がる。

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幼体の形質

明るい黄褐色のやや平たい紡錘形をしたヤゴ。
アマミサナエ、オキナワサナエ、ヤエヤマサナエによく似ている。
東北日本の個体群は第9節のみに背棘があるが、東海地方より西のものには第8節にも背棘がみられる。
触角第3節は棒状。
前脚・中脚の脛節先端外側に突起がある。
側棘は第6~9節にあり、6節ではときに消失する。
腹部第9節の幅は広い。

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生態

成虫の生息環境

丘陵地~山地の樹林に囲まれた河川上・中流域、用水路。

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幼虫の生息環境

ゆるやかな流れの砂泥底にすみ、泥の中に浅く潜って生活している。

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ライフサイクル

卵期間10日~1か月程度、幼虫期間2~4年程度。
幼虫で越冬する。

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孵化・脱皮・羽化

羽化はおおむね午前中に水際の石や護岸のコンクリート壁などに定位して行う。

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生殖行動

成熟雄は河岸の抽水植物や地面に止まって縄張り占有し、雌が近づくとつかみかかって連結し、空中で交尾態となって樹上の葉などに静止する。

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産卵

雌は単独で、浅い流れの上でホバリングしながら卵塊を作って打水放卵する。

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種・分類一覧