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コオニヤンマ(Sieboldius albardae)の分類 サナエトンボ科(Gomphidae)
コオニヤンマ(Sieboldius albardae)の概要 Sieboldius

コオニヤンマ(Sieboldius albardae)

【 学名 】
Sieboldius albardae Selys, 1886

基本情報

大きさ・重さ

全長 雄 81~93 ㎜、雌 75~90 ㎜
腹長 雄 53~69 ㎜、雌 52~66 ㎜
後翅長 雄 46~54 ㎜、雌 48~62 ㎜
幼虫 34~40 ㎜ 頭幅 8~9 ㎜

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最終更新日:2020-05-10 瀬戸内味わいにぼし

活動時期

4月下旬から11月

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分布

北海道~九州まで広く分布する。

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学名の解説

種小名「albardae」はオランダの昆虫研究家 Dr. I. H. Arbarda に献名されたもの。

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分類学的位置付け

日本産の種として当初 S. japponicus Selys, 1854 が記載されたが、ボルネオ産の標本と入れ替わっていたことが判明したため、本種の学名はもともとボルネオ産の種に付けられた S. albardae Selys, 1886 が適用される。

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形態

成虫の形質

サナエトンボ科で最大の種。
雌雄とも体が大きい割に頭部が小さく、後脚の腿節が著しく太くて長い。
後頭後縁が平たく盛り上がり、1対の三角形状の突起となる。
翅胸前面の黄色条は通常襟条とつながらず、縦二の字形をしているが中には襟条と連続している個体もある。

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幼体の形質

赤褐色あるいは黒褐色の著しく扁平な広葉状あるいはうちわ状の特異な体型をした大きなヤゴ。
触角第3節は円盤状。
体色は雌幼虫は黒色に、雄幼虫は茶色に近くなる傾向がみられる。

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生態

成虫の生息環境

丘陵地の周囲に樹林のある河川中~下流域や小川。

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幼虫の生息環境

挺水植物の根元や流れの比較的緩やかな砂礫底に浅く潜るかうずくまっている。

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成虫の食性

長い脚を活かしてトンボを含む大型昆虫も捕食する。

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ライフサイクル

卵期間10日~3週間程度、幼虫期間2~4年程度。
幼虫で越冬する。

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孵化・脱皮・羽化

羽化はおおむね朝方から午前中に岸辺の植物や杭、護岸壁などに定位して行うことが多い。

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生殖行動

成熟雄は川辺の石などに止まって縄張り占有する。
雌が現れると掴みかかって連結し、樹上へ連れ去って交尾する。
交尾時間は比較的長い。

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産卵

おもに午後に浅い瀬を訪れ、ホバリングしながら卵塊を作り、間欠的に打水して放卵する。

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種・分類一覧