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Libellula quadrimaculataの分類 トンボ科(Libellulidae)
Libellula quadrimaculataの概要 Libellula

Libellula quadrimaculata

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Libellula quadrimaculata Linnaeus, 1758

基本情報

大きさ・重さ

全長 雄 42~50 ㎜、雌 40~48 ㎜
腹長 雄 26~32 ㎜、雌 25~32 ㎜
後翅長 雄 36~42 ㎜、雌 37~44 ㎜
幼虫 17~22 ㎜ 頭幅 6~7 ㎜

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最終更新日:2020-05-15 瀬戸内味わいにぼし

活動時期

4月中旬から11月上旬

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分布

国内では北海道を除き広く分布するが、山間部では少ない。
国外では朝鮮半島、台湾、中国、ベトナムに分布する。

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学名の解説

種小名「quadrimaculata」は「quadri」+「maculata」で「4つの斑」の意。

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和名の解説

4つの星があるトンボの意で、翅の結節部にある黒褐色をした小斑に由来している。

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亜種

海外からは複数の亜種が知られ、日本産は亜種 asahinai Schmidt, 1957 とされているが、大陸産との差異は明瞭ではない。
また、この「asahinai」は日本トンボ学会の創設者であり、国際トンボ学会の初代会長でもある朝比奈正二郎博士に献名されたものである。

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形態

成虫の形質

雌雄とも黄褐色のがっしりした体型の中型のトンボで、翅に黒い小さな斑紋がある。
結節付近の斑紋は前縁に届く。
雌雄とも胸部は毛深い。
腹部腹面には黄色斑が並ぶ。
翅の亜結節部と縁紋付近に黒褐色斑が発達した個体も見られ、プラエヌビラ型と呼ばれる。

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幼体の形質

汚褐色ないし濃褐色をしたシオカラトンボ型のヤゴで、同属のベッコウトンボに酷似しているが、腹部第3~8節に背棘がある。
頭部は角張った逆台形。
側棘は第8・9節にあるが短く目立たない。

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生態

成虫の生息環境

平地~山地にかけての抽水植物の繁茂する池沼、湿地、放棄水田。

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幼虫の生息環境

植物性沈積物の陰や柔らかい泥の中に浅く潜って生活している。

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ライフサイクル

卵期間1~2週間程度、幼虫期間1~2年程度。
幼虫で越冬する。

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生殖行動

成熟雄は抽水植物などに止まって縄張り占有し、頻繫に飛び立ってホバリングを交えた巡回飛翔を行う。
雌を見つけた雄は直ちに連結し、空中で交尾態となる。
交尾は終始飛びながら行われ、数秒から数十秒で終わる。

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産卵

交尾後の雌は単独で打水産卵し、雄は付近で警護する。

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その他生態

未熟な個体は羽化水域に隣接する林などでよく見られる。

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種・分類一覧