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- ハラビロトンボ(Lyriothemis pachygastra)について
ハラビロトンボ(Lyriothemis pachygastra)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
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Lyriothemis pachygastra Selys, 1878
目次
基本情報
- 大きさ・重さ
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全長 雄 33~42 ㎜、雌 32~39 ㎜
腹長 雄 19~26 ㎜、雌 20~25 ㎜
後翅長 雄 23~29 ㎜、雌 25~30 ㎜
幼虫 14~18 ㎜ 頭幅 5 ㎜内外
参考文献
最終更新日:2020-05-15 瀬戸内味わいにぼし
形態
- 成虫の形質
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腹部の扁平な小型のトンボ。
顔面の前額背面は青藍色に輝く。
未成熟成虫は黄色の地に黒い条斑があるが、成熟するにつれ雄は黒化して斑紋が消え、やがて腹部に青灰色の粉をおびる。
雌の体色はあまり変化しないが、まれに雄のように青灰色の粉をおびる個体がいる。
雌の腹部は黄色く、細かな斑紋が並ぶ。
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最終更新日:2020-05-15 瀬戸内味わいにぼし
- 幼体の形質
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黄褐色あるいは汚褐色をした表面のざらついた小さいヤゴで、一般に泥をまとっていることが多い。
同属のオオハラビロトンボに酷似しているが、体つきがやや小さいことと分布圏が異なっていて九州南部以外は産地が重複しないため、さほど同定は難しくない。
側棘は第8・9節にあり長め、背棘は第4~9節にあり、いずれも長めで立ち上がる。
参考文献
最終更新日:2020-05-15 瀬戸内味わいにぼし
生態
- 特徴的な行動
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雄の縄張り内に他の雄が侵入すると、腹部をシャチホコ状に上に大きく反り返らせてホバリングしながら相手とにらみあい、やがて急上昇して追い出してしまう。
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最終更新日:2020-05-15 瀬戸内味わいにぼし