シオヤトンボ(Orthetrum japonicum)の解説トップに戻る
シオヤトンボ(Orthetrum japonicum)の分類 トンボ科(Libellulidae)
シオヤトンボ(Orthetrum japonicum)の概要 Orthetrum

シオヤトンボ(Orthetrum japonicum)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Orthetrum japonicum Uhler, 1858

基本情報

大きさ・重さ

全長 雄 40~49 ㎜、雌 36~46 ㎜
腹長 雄 24~31 ㎜、雌 22~30 ㎜
後翅長 雄 28~35 ㎜、雌 27~34 ㎜
幼虫 15~20 ㎜ 頭幅 5 ㎜内外

参考文献

最終更新日:2020-05-15 瀬戸内味わいにぼし

活動時期

4月中旬から7月中旬

参考文献

最終更新日:2020-05-15 瀬戸内味わいにぼし

分布

北海道から種子島まで全国に広く分布する。日本固有種。

参考文献

最終更新日:2020-05-15 瀬戸内味わいにぼし

和名の解説

「塩屋トンボ」で、雄の白い粉吹きに関連があると思われるが由来ははっきりしない。

参考文献

最終更新日:2020-05-15 瀬戸内味わいにぼし

分類学的位置付け

タイワンシオヤトンボと同種とされることが多かったが、DNA解析では両種はかなり古くに分岐した別種であることが示されている。

参考文献

最終更新日:2020-05-15 瀬戸内味わいにぼし

形態

成虫の形質

シオカラトンボを小さくしたようなトンボで、翅の基部に橙色斑がある。
雌や未成熟雄は黄褐色をしているが、成熟雄は腹部の先端まで白粉を吹く。
同属種とは体の大きさや斑紋、産卵弁の形状などで区別する。

参考文献

最終更新日:2020-05-15 瀬戸内味わいにぼし

幼体の形質

汚褐色ないし赤褐色、暗褐色をした典型的なシオカラトンボ型のヤゴ。
シオカラトンボに類似しているが、体つきが一回り小さくきゃしゃで腹部に背棘があることで見分けられる。
頭部は横長の長方形。
側棘は第8・9節にあるが短く目立たない。
背棘は第4~7節にある。

参考文献

最終更新日:2020-05-15 瀬戸内味わいにぼし

生態

成虫の生息環境

平地~丘陵地の周囲に樹林のある浅い池沼や湿地、水田。

参考文献

最終更新日:2020-05-15 瀬戸内味わいにぼし

幼虫の生息環境

畦間のゆるやかな流れや水田の中の流水部などに住み、柔らかい泥の中に浅く潜って生活している。

参考文献

最終更新日:2020-05-15 瀬戸内味わいにぼし

ライフサイクル

卵期間1~3週間程度、幼虫期間1年程度。
幼虫で越冬する。

参考文献

最終更新日:2020-05-15 瀬戸内味わいにぼし

孵化・脱皮・羽化

羽化はおおむね夜間に挺水植物の茎や葉裏に定位して行い、羽化した新成虫は夜明けを待って飛び立っていく。

参考文献

最終更新日:2020-05-15 瀬戸内味わいにぼし

生殖行動

雌を見つけた雄は飛びかかって交尾態となり、周辺の地面や植物に静止する。

参考文献

最終更新日:2020-05-15 瀬戸内味わいにぼし

産卵

雌は単独で、浅い水面を腹端で救い上げるように打水して産卵する。
雄はその付近を飛んで警護することが多い。

参考文献

最終更新日:2020-05-15 瀬戸内味わいにぼし

種・分類一覧