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Crocothemis serviliaの分類 トンボ科(Libellulidae)
Crocothemis serviliaの概要 Crocothemis

Crocothemis servilia

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Crocothemis servilia Drury, 1773

基本情報

大きさ・重さ

全長 雄 41~55 ㎜、雌 38~50 ㎜
腹長 雄 25~34 ㎜、雌 24~33 ㎜
後翅長 30~38 ㎜
幼虫 18~24 ㎜ 頭幅 6~7 ㎜

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最終更新日:2020-05-15 瀬戸内味わいにぼし

活動時期

春から秋にかけて。南西諸島では1年中成体がみられる。

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分布

北海道から南西諸島まで国内に広く分布。
国外では東洋熱帯に広く分布し、北アメリカ、ハワイにおいて移入が確認されている。

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学名の解説

種小名「servilia」はギリシャの氏族の名。

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和名の解説

猩々色の体色から。

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亜種

北海道~屋久島の個体群は亜種 mariannae Kiauta, 1983 、トカラ列島以南の個体群は原名亜種とされる。

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人間との関係

ナツアカネやショウジョウトンボのような赤みの強いアカトンボが百日咳や扁桃腺炎、梅毒などに効果があると信じられており、日本や中国で漢方薬として用いられていた。

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形態

成虫の形質

中型のトンボで、雌や未成熟の雄は橙黄色~黄褐色をしているが、成熟雄は全身が鮮やかな赤色になる。
雌雄とも翅の基部に橙色斑がある。
未成熟雄はオオキトンボに似るが、前胸には毛がない。
南西諸島の個体群は腹部背面の黒条が目立つ。

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幼体の形質

淡い緑褐色あるいは濃褐色をしたヤゴ。
背棘はなく、側棘は第8, 9節にあるが短小で目立たない。
腹部の背面の中央に1本の太い黒褐色条があり、下面にも広く黒褐色斑が現れることがある。

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生態

成虫の生息環境

平地から丘陵地の開放的な池沼や湿地など。

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孵化・脱皮・羽化

羽化はおおむね夜間に挺水植物の茎や護岸壁などに定位して行い、羽化し終わった新成虫は夜明けを待って飛び立って行く。

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生殖行動

交尾は飛びながら行われ、数秒から数十秒でおわる。

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産卵

受精した雌は交尾を解いた水域の植物の際や水面の浮遊物の周囲をややあいだを置いて連続打水して産卵する。
産卵時にしばしば雄が上空をホバリングしてみまもり、再三、交尾産卵を繰り替えすこともある。

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特徴的な行動

成熟雄は抽水植物などに止まって縄張り占有し、しばしば巡回飛翔する。

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関連情報

その他

赤紫色を示すキサントマチンと橙色を示す脱炭酸型キサントマチンの2種類のオモクロームが、主要な赤色色素であることが確認された。

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種・分類一覧