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マユタテアカネ(Sympetrum eroticum)の分類 トンボ科(Libellulidae)
マユタテアカネ(Sympetrum eroticum)の概要 アカネ属(Sympetrum)

マユタテアカネ(Sympetrum eroticum)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Sympetrum eroticum Selys, 1883

基本情報

大きさ・重さ

全長 雄 30~43 ㎜、雌 30~42 ㎜
腹長 雄 19~28 ㎜、雌 20~29 ㎜
後翅長 雄 22~32 ㎜、雌 22~33 ㎜
幼虫 13~17 ㎜ 頭幅 4.5~5 ㎜

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最終更新日:2020-05-15 瀬戸内味わいにぼし

活動時期

6月中旬から12月初めごろまで

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分布

北海道から九州、トカラ列島まで広く分布する

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和名の解説

顔面にある1対の黒い眉状斑から。

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亜種

日本産は原名亜種とされ、台湾と中国南部の個体群は亜種 ardens (McLachlan, 1894) とされている。

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形態

成虫の形質

顔面に明瞭な眉斑があり、雌は翅端に斑紋のある個体とない個体がいる。
成熟雄は腹部が赤化し、雌は淡褐色の個体と赤化する個体がいる。
同属他種とは、雄尾部付属器、雌産卵弁の形状で区別する。

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幼体の形質

淡褐色ないし褐色の地に複雑な濃色斑がある典型的なアカネ型のヤゴ。
下唇側片の斑紋は比較的明瞭。
背棘は第4~8節にある。
側棘は第8・9節にあるが細めで、8節のものの先端は第9節後縁に届かない。

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生態

成虫の生息環境

平地~山地の周囲に樹林のある池沼・湿地・水田など。

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幼虫の生息環境

水底の植物性沈積物の陰や柔らかい泥の上にうずくまっている。

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ライフサイクル

卵期間半年程度、幼虫期間3~5か月程度。
卵で越冬する。

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孵化・脱皮・羽化

羽化後は羽化場所周辺の雑木林へと移動する。

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生殖行動

雄は雌を見つけると捕まえて連結し、交尾態となって周囲の植物や地面に止まる。
雌は翅に斑紋のないタイプもいる。

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産卵

交尾後は連結態のまま水際の湿った泥の上を連続的に打水して産卵するが、ときには浅い水面を打水して産卵することもある。
雌単独でも産卵し、その際雄は単独産卵中の雌の警護飛翔をする。

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関連情報

その他

コノシメトンボ、ヒメアカネ、マイコアカネ、ミヤマアカネとの間に種間交雑が知られる。

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種・分類一覧