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Sympetrum pedemontanumの分類 トンボ科(Libellulidae)
Sympetrum pedemontanumの概要 アカネ属(Sympetrum)

Sympetrum pedemontanum

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Sympetrum pedemontanum O.F. Müller in Allioni, 1766

基本情報

大きさ・重さ

全長 雄 30~41 ㎜、雌 30~40 ㎜
腹長 雄 19~27 ㎜、雌 20~28 ㎜
後翅長 雄 23~31 ㎜、雌 24~32 ㎜
幼虫 12~17 ㎜ 頭幅 4.5 ㎜内外

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最終更新日:2020-05-15 瀬戸内味わいにぼし

活動時期

6月初旬から12月初めごろまで

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分布

北海道から九州まで広く分布する。
国外では朝鮮半島に分布し、それより西の中国東北部から中央アジアを経てヨーロッパに至る広範な地域には原名亜種であるヨーロッパミヤマアカネが生息している。

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学名の解説

種小名「pedemontanum」は「pedemontium」でイタリアのピエモンテ州を表す。

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和名の解説

深山に住む茜色をしたトンボ、の意味だが、深山よりむしろ里山のふもとに多い。

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亜種

日本産は亜種 elatum (Selys, 1872) とされる。

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形態

成虫の形質

前後翅に広い褐色の帯を持つアカトンボ。
同様な斑紋を持つ種はコフキトンボ雌(オビトンボ型)のみ。
雌雄とも目立った体斑は無く、雄は成熟すると縁紋を含め全身が赤化する。
雌は橙褐色だが、縁紋や腹部の赤みが強くなる個体もいる。

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幼体の形質

淡褐色の地に複雑な濃色斑がある典型的なアカネ型のヤゴ。
下唇前基節は幅広く、側片の斑紋は比較的明瞭。
側棘は第8・9節にあるが太短く、9節のものでも腹節の半分以下の長さ。
背棘は第4~8節にある。

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生態

成虫の生息環境

平地から山地にかけての緩やかな流れや用水路、水田、大河の河川敷など。

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幼虫の生息環境

よどみに沈積した植物片の陰や柔らかい泥の上にうずくまって生活している。

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ライフサイクル

卵期間半年程度、幼虫期間2~5か月程度。
卵で越冬する。
秋に羽化することもあり、一部は年2化している可能性がある。

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孵化・脱皮・羽化

羽化はおおむね夜間に挺水植物の茎や葉裏に定位して行い、羽化し終えた新成虫は朝方に飛び立っていく。

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生殖行動

成熟雄は水辺に止まって縄張り占有し、雌を見つけると交尾態となって周囲の植物などにとまる。

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産卵

交尾後のペアは連結態のまま浅い流れを訪れ、水面や泥面を腹端で打って産卵する。
雄の警護飛翔をともない、雌が単独で産卵することもある。

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種・分類一覧