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コシアキトンボ(Pseudothemis zonata)の分類 トンボ科(Libellulidae)
コシアキトンボ(Pseudothemis zonata)の概要 Pseudothemis

コシアキトンボ(Pseudothemis zonata)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Pseudothemis zonata Burmeister, 1839

基本情報

大きさ・重さ

全長 雄 42~50 ㎜、雌 40~48 ㎜
腹長 雄 26~32 ㎜、雌 25~32 ㎜
後翅長 雄 36~42 ㎜、雌 37~44 ㎜
幼虫 17~22 ㎜ 頭幅 6~7 ㎜

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最終更新日:2020-05-15 瀬戸内味わいにぼし

活動時期

4月中旬から11月上旬

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分布

国内では北海道を除き広く分布するが、山間部では少ない。
国外では朝鮮半島、台湾、中国、ベトナムに分布する。

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学名の解説

種小名「zonata」は「透明帯」の意。

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和名の解説

「腰明きトンボ」で腰の部分にある黄白色の斑紋に由来するという説と、「腰空きトンボ」で腰の部分が透けて見えることにちなんでいるという説がある。

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別名・流通名・方言名

腰の黄白色斑を日清日露戦争当時の陸軍の軍帽かズボンの黄色いバンドに見立て、「ヘイタイトンボ」と呼ばれていた。

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形態

成虫の形質

腹部第3節~4節に横白斑があり、雄は成熟すると斑紋が白色になる。
雄の顔面の前額は白色~黄色、翅は基部と先端部に濃褐色部があり、特に雌で目立つ。
オオシオカラトンボ雌と一見似るが、尾毛の色や腹部の斑紋が異なる。

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幼体の形質

体色は暗褐色ないし黒褐色の地にほぼ全体に濃淡の複雑な斑紋がある。
全体的にやや幅広く硬い。
頭部は五角形状。
腹部の幅が広く、先が斜め後ろへ鉤型に鋭く突出した顕著な稜状の背棘が第2~10節にあるが、10節のものは目立たない。
側棘は第8・9節にあり、やや長い。

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卵の形質

粘膜上の皮膜に覆われていて、塊状となって浮遊物にくっついている。

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生態

成虫の生息環境

平野~丘陵地の、周囲を樹林で囲まれた池沼や河川の淀みなど。

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幼虫の生息環境

水底に堆積した落ち葉の下などに潜り込んで生活している。

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ライフサイクル

卵期間1~2週間程度、幼虫期間半年~1年程度。
幼虫で越冬する。

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生殖行動

雌を見つけた雄はすぐに捕えて空中で交尾態となる。
交尾は終始飛びながら行われ、数秒で終わることが多い。

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産卵

交尾後の雌は単独で、水面に浮かぶ植物や浮遊物のほか、水面から突き出た枝などを腹端で連続的に叩いて卵を付着させる。
雄が周囲を飛んで警護することもある。

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種・分類一覧