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チョウトンボ(Rhyothemis fuliginosa)の分類 トンボ科(Libellulidae)
チョウトンボ(Rhyothemis fuliginosa)の概要 Rhyothemis

チョウトンボ(Rhyothemis fuliginosa)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Rhyothemis fuliginosa Selys, 1883

基本情報

大きさ・重さ

成虫体長:雄 34〜42 mm, 雌 31〜38 mm
幼虫体長:13〜15 mm

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最終更新日:2020-06-25

活動時期

6月上旬〜9月末頃

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最終更新日:2020-06-25

分布

本州・四国・九州。国外では朝鮮半島・台湾・中国。

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和名の解説

和名は江戸時代の『蜻蛉譜』以来の呼び名で、翅に蝶のような斑紋があることと蝶のようにヒラヒラと飛ぶことに由来している。

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別名・流通名・方言名

ヒコウキトンボ

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分類学的位置付け

昆虫綱 トンボ目 不均翅亜目 トンボ科 チョウトンボ属 チョウトンボ

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最終更新日:2020-06-25

形態

成虫の形質

美しい黒藍色の翅を持つ蝶のようなトンボ。体は斑紋がなく全体が黒銅色で、雄の翅は青紫色に輝く。雌は翅の着色部が金緑に輝く個体が多いが、雄と同じように青紫色の個体も見られる。

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最終更新日:2020-06-25

幼体の形質

体長 13〜15 mm、頭幅は 5 mm 内外。脚が非常に長く、腹部第10節が埋没している。褐色の地に濃色斑があり、丸っこい体をしている。同属のベッコウチョウトンボとは下唇腮の刺毛の数で識別される。

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似ている種 (間違えやすい種)

ベッコウチョウトンボ (幼虫)

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生態

成虫の生息環境

平野〜丘陵地の、浮葉植物や抽水植物の繁茂した池沼、河川敷の淀みなど。移動性が強く、浮葉植物や抽水植物があれば都市部の公園の池でも見られることが多い。

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最終更新日:2020-06-25

ライフサイクル

1年1化である。成虫は6月中旬に羽化し、7〜9月にかけて産卵する。卵は5日〜1週間で孵化し、幼虫期間は8ヶ月〜1年程度。幼虫で越冬する。

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孵化・脱皮・羽化

羽化はおおむね夜間に挻水植物の茎や葉裏に定位して行い、新成虫は朝方に飛び立っていく。

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生殖行動

雌を見つけた雄は掴みかかって連結し、空中で交尾態となる。交尾中は終始飛び続けることが多いが、数秒間静止することもある。交尾の継続時間は数十秒程度と短い。

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産卵

雌が単独で、浮葉植物の多い水面で打水産卵する。交尾直後は雄が警護飛翔することもある。

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特徴的な行動

未熟な個体は羽化水域に隣接した林地などに集まり、樹冠の上ややや開けた空間を羽ばたきと滑空を織り交ぜてゆっくりと旋回飛翔する。しばしば幾十幾百と群れることもある。
成熟した雄は水辺の枝先などに止まり縄張り占有するが、頻繁に巡回飛翔する。縄張り争いは長く激しい。
高度を上げるときはチョウのように翅を大きく羽ばたいてひらめかせてヒラヒラと飛ぶ。

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最終更新日:2020-06-25

種・分類一覧