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オツネントンボ(Sympecma paedisca)の分類 アオイトトンボ科(Lestidae)
オツネントンボ(Sympecma paedisca)の概要 Sympecma

オツネントンボ(Sympecma paedisca)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Sympecma paedisca Brauer, 1877

基本情報

大きさ・重さ

全長 雄 37~41 ㎜、雌 35~41 ㎜
腹長 26~31 ㎜
後翅長 雄 20~25 ㎜、雌 21~24 ㎜
幼虫 22~28 ㎜ 側尾鰓長 10 ㎜内外

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最終更新日:2020-05-10 瀬戸内味わいにぼし

活動時期

一年中(成虫越冬)

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分布

北海道から九州に分布し、東北日本に多く北海道及び本州北部では極めて普遍的に見られるが、本州の中部以西(南)では産地はむしろ局地的でまれとなる。

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和名の解説

成虫越冬をすることにちなんで、「越年」から。

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形態

成虫の形質

全身が淡褐色で、雌雄や成熟過程でほとんど体色が変化しない。
ホソミオツネントンボとは、翅胸斑紋の形状や、前後翅の縁紋が重ならないことで区別できる。
成熟雄は複眼背面が青みを帯び、翅の基部に水色の粉を生じる。
上付属器の先端は曲がらない。

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幼体の形質

淡褐色あるいは緑褐色をしたアオイトトンボ型のヤゴで体に濃色の斑紋がある。
下唇腮がアオイトトンボ科で最も短く、むしろアオイトトンボ科とイトトンボ科の中間的で、尾鰓の幅が広く、全体がほぼ均一的の太さでネムの葉状をしている。
ホソミオツネントンボに似るがより大型。

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生態

幼虫の生息環境

平地から山地の抽水植物が繁茂する池沼。

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ライフサイクル

卵期間1~2週間程度、幼虫期間1ヶ月半~3ヶ月程度。
成虫で越冬する。
夏に羽化した成虫は翌年の春に成熟する。

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生殖行動

交尾は主に晴天の午前中、水辺の植物に静止して数分間行われる。

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産卵

成熟した雄は、水辺に静止して縄張り占有し、雌を見つけると交尾して、抽水植物の葉や水面に浮いた枯死植物に連結態で産卵する。
雌単独での産卵もしばしばみられる。

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その他生態

冬期は樹皮下や建物の隙間で越冬し、氷点下の寒さにも耐えられる。
暖かな日は日光浴する姿も見られる。

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種・分類一覧