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アオイトトンボ(Lestes sponsa)の分類 アオイトトンボ科(Lestidae)
アオイトトンボ(Lestes sponsa)の概要 Lestes

アオイトトンボ(Lestes sponsa)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Lestes sponsa Hansemann, 1823

基本情報

大きさ・重さ

全長 雄 34~48 ㎜、雌 35~48 ㎜
腹長 雄 25~37 ㎜、雌 26~35 ㎜
後翅長 雄 18~25 ㎜、雌 20~27 ㎜
幼虫 24~30 ㎜ 側尾鰓長 10~13 ㎜

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最終更新日:2020-05-10 瀬戸内味わいにぼし

活動時期

5月上旬から10月末ごろ

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分布

北海道から九州
南九州では産地が限られ、鹿児島県では最近記録が途絶えている。

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学名の解説

種小名「sponsa」は「花嫁」の意。

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和名の解説

緑色をした体色から。

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形態

成虫の形質

成熟雄は胸部と腹端に白粉を帯びることでオオアオイトトンボ、コバネアオイトトンボと区別できる。
雌は胸部に白粉を帯びる個体と帯びない個体とがいる。
雌雄とも胸部の金緑色部は第2側縫線に達しないことが多い。
雄の複眼は成熟すると青くなり、雄型雌の複眼も同様に青くなる。
翅胸斑紋、雄尾部下付属器、産卵管の形状でも近縁種と区別できる。

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幼体の形質

淡褐色のスリムな体つきをした典型的なアオイトトンボ型のヤゴ。
オオアオイトトンボに似るが、下唇前基節がより細い。
尾鰓の先端は円みがある。

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地理的変異

東北地方の寒冷地や中部山岳地域の高冷な湿原に棲息する個体は体が小さく、緑が鮮やかで光沢が強く極めて美しいが、東海地方以西の低地に産する個体は著しく大型で黒化が進み、艶が失せてどす黒い感じがする。

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生態

幼虫の生息環境

平地から山地の抽水植物の繁茂する池沼・湿地。
高山の池塘でも見られる。

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ライフサイクル

卵期間6~8か月程度、幼虫期間2~4か月程度。
卵で越冬するが、温度が高いと2週間程度で孵化することもある。

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生殖行動

交尾は水辺の植物に止まって行われ、朝から午後まで観察される。

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産卵

産卵は主に連結態で水辺の植物に行う。
しばしば潜水産卵も見られる。
卵で冬を越し、越冬卵は-30℃の低温にも耐える。

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種・分類一覧