- 解説一覧
- オオアオイトトンボ(Lestes temporalis)について
基本情報
- 大きさ・重さ
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全長 雄 40~55 ㎜、雌 40~50 ㎜
腹長 雄 30~43 ㎜、雌 31~39 ㎜
後翅長 雄 21~27 ㎜、雌 23~30 ㎜
幼虫 26~31 ㎜ 側尾鰓長 9~10 ㎜
参考文献
最終更新日:2020-05-10 瀬戸内味わいにぼし
- 人間との関係
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生木に産卵するため水辺の果樹やクワにときとしてかなりの被害を与えることがあり、かつてはコウゾ・ミツマタなどの高級和紙の原料となる樹にも加害して「千円紙幣を食う虫」として話題をまいたこともある。
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形態
- 成虫の形質
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雌雄とも成熟しても胸部に白粉を帯びない。
成熟雄は腹部第10節に白粉を帯び、雌でも薄く帯びる個体がいる。
近縁種とは、翅胸斑紋、雄尾部下付属器、雌産卵管の形状で区別できる。
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最終更新日:2020-05-10 瀬戸内味わいにぼし
- 幼体の形質
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やや濃い褐色をした典型的なアオイトトンボ型のヤゴ。
下唇腮の基部がアオイトトンボよりやや短いが、コバネアオイトトンボより長く、ちょうど両者の中間的特徴を示す。
尾鰓の先端はやや尖る。
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最終更新日:2020-05-10 瀬戸内味わいにぼし
生態
- 産卵
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午後遅く、水面に張り出した樹上の生枝の樹皮下に連結態で産卵するが、雌単独での産卵も見られる。
産卵する樹種は広葉樹、針葉樹を問わず、特定の樹種を選ぶという選択性は認められない。
産卵行動はときに深夜から明け方まで続く。
参考文献
最終更新日:2020-05-10 瀬戸内味わいにぼし
- その他生態
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未成熟個体は水域をやや離れた薄暗い林地に移動し、林床のササ原に多い。
成虫越冬をする種を除き、均翅亜目のなかでは最も遅くまで成虫がみられる。
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最終更新日:2020-05-10 瀬戸内味わいにぼし