- 解説一覧
- ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)について
目次
基本情報
- 大きさ・重さ
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・成虫開張 : 11~18 ㎜
・蛹の大きさ:体長約 8 ㎜ × 体幅1.8 ㎜
・幼虫体長 : 12 ㎜
・卵の大きさ:長さ 0.45 ㎜ × 幅 0.3 ㎜
参考文献
- 2012 虫の卵ハンドブック - 書籍全体, 鈴木知之(著) 虫の卵ハンドブック. 文一総合出版. .
最終更新日:2020-08-08 ひろりこん
- 人間との関係
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さまざまな貯穀、乾燥食品、菓子製品類から発見され、日本でもっとも一般的な貯穀の害虫。(吉安, 2011, 734)
DDVP蒸散材を用いて成虫を駆除したり、環境を清掃すること、食品を冷蔵庫にしまうことなどで防除できる。(佐々木, 2003, 63)
参考文献
最終更新日:2020-08-08 ひろりこん
形態
- 成虫の形質
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顔面は褐色の鱗片によって円錐状になっている。触角は雌雄ともに糸状。ラビアル・パルブスは前向するが、末節はやや下向する。前翅内横線の内側は淡黄褐色。内横線は淡黒褐色で、光によって鉛色の光沢が見られ、やや外方に傾斜し湾曲する。内横線の外側から外縁までは淡赤褐色ないし暗紫褐色で、多少黒褐色鱗を散布し、まだら模様をなすことがある。亜外縁線は黒褐色で、外縁にほぼ並行して走る。横脈上には黄赤色の小斑紋をもつことがある。後翅は灰白色で、半透明。(山中, 2013, 366)
静止時に翅を屋根型にたたむこと、前額部が突き出ていることなどが特徴。(佐々木, 2003, 62)
参考文献
最終更新日:2020-08-08 ひろりこん
- 蛹の形質
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黄褐色。頭部は丸く、前額のF1は細いがやや長い。前脚は翅の2分の1の長さ。触角、中脚は翅端まで達する。口吻は翅端の前に終わり、後脚の先端が短くあらわれる。A10の末端は丸く、やや背面に3対、側方に1対合計4対の短い鉤状刺毛をもつ。
参考文献
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- 幼体の形質
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(終齢幼虫)頭部は茶褐色で個眼の後方の側部は濃褐色を帯びる。胸・背部はやや淡褐色~淡赤色を帯びた乳白色。マンディブルは3歯。T1の背楯は茶褐色。T2のSD1の基板は完全なリング状、A8のそれは後方がかけたリング状で、双方の刺毛はほかの刺毛より長い。
A1-A7の気門は小さく円形、A7-A9のSVは2, 2, 2本。A9のL3刺毛はL1とL2の刺毛基板とは離れる。腹脚の鉤爪は長短の差が大きい二様の環状で約30本。(吉安, 2011, 734)
なお、幼虫のフンが餌にかからず赤褐色であるのも特徴。(佐々木, 2003, 62)
参考文献
最終更新日:2020-08-08 ひろりこん
生態
- 幼虫の食性
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米麦、雑穀、豆類、種子、粉類、砂糖、菓子類、ミルク、コシアカツバメの巣内の植物質など。(山中, 2013, 367)
ビスケットやインスタント麺など油分を多く含む食品を好む。(佐々木, 2003, 63)
参考文献
最終更新日:2020-08-08 ひろりこん
- ライフサイクル
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雌成虫は付着性のある卵を食物などに産卵する。孵化した幼虫はそれを食べながら成長し、幼虫齢が進むと活発に動き回り、糸を吐くようになる。幼虫は通常5齢を経て蛹になるが、薄く紡錘形の繭を作りその中で蛹化する。温度25~30℃、相対湿度75%の条件下では、卵4~6日、幼虫20~26日、蛹7~10日、成虫寿命10日程度。(佐々木, 2003, 62)
年4~5化(寒冷地では2化ほど)。成虫は4月から10月頃まで屋内で見かける。終齢幼虫で越冬。(山中, 2013, 367)
参考文献
最終更新日:2020-08-08 ひろりこん
- 産卵
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雌は小麦粉や米などの貯穀のほか、飼料やペットフードなどに1卵ずつ産み付けられる。白米では、胚芽が取り去られて凹んだ部分に産卵することが多い。
参考文献
- 2012 虫の卵ハンドブック - 書籍全体, 鈴木知之(著) 虫の卵ハンドブック. 文一総合出版. .
最終更新日:2020-08-08 ひろりこん