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マイマイガ(Lymantria dispar)の分類 ドクガ科(Lymantriidae)
マイマイガ(Lymantria dispar)の概要 Lymantria

マイマイガ(Lymantria dispar)

【 学名 】
Lymantria dispar Linnaeus, 1758

基本情報

大きさ・重さ

開張 雄約 48 ㎜ 雌 77 ㎜
幼虫 55~70 ㎜

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最終更新日:2020-05-04 瀬戸内味わいにぼし

活動時期

7~8月

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分布

北海道、本州、四国、九州、対馬
国外では朝鮮半島からヨーロッパまで、ユーラシア大陸に広く分布する。

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学名の解説

種小名 dispar は「ペアでない」という意味。雌雄で大きく見た目が異なることから。

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和名の解説

雄は不規則に飛翔し、ダンスをしているような感から「舞舞蛾」といわれる。

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亜種

L. d. hokkaidoensis Goldschmidt, 1940 北海道亜種
L. d. japonica (Motchulsky, 1861) 本州亜種

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別名・流通名・方言名

幼虫はブランコケムシと呼ばれる。

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分類学的位置付け

mt-DNAの塩基配列分子系統解析によると、北海道のものと本州のものは塩基配列が2%異なっており、それらは100万年前に分岐したと推定されている。
北海道タイプと本州タイプは北海道の石狩低地帯を境にしてわかれ、そこでは次世代の雄だけが選択的に死亡し、雌だけになるという male-killing という現象がおきている。この原因は亜種間の雑交とされる。

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人間との関係

10年周期で大発生するといわれている。
1齢幼虫に触れると、かゆみや炎症を引き起こす。

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形態

成虫の形質

北海道のものは小型で、翅の中央がやや白っぽくなる。道南から本州、四国、九州のものは大型で、翅は茶色みが強い。

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幼体の形質

胴体は灰黄色に黒色紋が不規則に散布。
中胸-第4腹節は青色の、第5節からは赤色の瘤起列を持つ。
頭部は黄褐色でハの字状の黒色紋を持つ。

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卵の形質

300粒ほどの卵を含む卵塊が毛で覆われる。

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生態

幼虫の食性

リンゴ、ナシ、モモ、ウメ、ソメイヨシノ(以上バラ科)、ヤナギ類、セイヨウハコヤナギ(以上ヤナギ科)、クヌギ、ミズナラ、カシワ、アラカシ(以上ブナ科)、ハルニレ、ケヤキ(以上ニレ科)、ウルシ(ウルシ科)、ミヤマキリシマ(ツツジ科)、ツタ(ブドウ科)、シナノキ(アオイ科)、ハンノキ(カバノキ科)、カキノキ(カキノキ科)など多食性。

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関連情報

外来種としての影響

北アメリカにはヨーロッパから人為的に運ばれ森林害虫になった。

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種・分類一覧