モンクロシャチホコ(Phalera flavescens)の解説トップに戻る
モンクロシャチホコ(Phalera flavescens)の分類 Notodontidae
モンクロシャチホコ(Phalera flavescens)の概要 Phalera

モンクロシャチホコ(Phalera flavescens)

【 学名 】
Phalera flavescens Bremer & Grey, 1852

基本情報

大きさ・重さ

・成虫開張:雄 48~50 ㎜内外 雌 50~52 ㎜内外
・幼虫体長:45~50 ㎜

参考文献

最終更新日:2020-08-09 ひろりこん

活動時期

成虫出現時期(日本国内):6~8月

参考文献

最終更新日:2020-08-09 ひろりこん

分布

北海道、本州、四国、九州、対馬;サハリン、台湾、朝鮮半島、中国、ロシア南東部、ベトナム、タイ、ミャンマー

参考文献

最終更新日:2020-08-09 ひろりこん

別名・流通名・方言名

サクラケムシ、フナガタケムシ

参考文献

  • 2012 昆虫好きの生態観察図鑑Ⅰ チョウ・ガ - 書籍全体, 鈴木欣司、鈴木悦子(著) 昆虫好きの生態観察図鑑Ⅰ チョウ・ガ. 緑書房. .

最終更新日:2020-08-09 ひろりこん

人間との関係

バラ科樹木の害虫である。

参考文献

  • 2010 イモムシハンドブック - 書籍全体, 安田守(著) イモムシハンドブック. 文一総合出版. .

最終更新日:2020-08-09 ひろりこん

形態

成虫の形質

クリーム色の地色に青みを帯びた黒色斑をもつ。本種以外の同属種は翅端に黄色の紋を持つため同定は容易である。

参考文献

最終更新日:2020-08-09 ひろりこん

幼体の形質

若齢幼虫は赤褐色、終齢幼虫は黒色で黄色毛をもつ。

参考文献

最終更新日:2020-08-09 ひろりこん

生態

成虫の生息環境

低地から低山帯

参考文献

  • 2012 昆虫好きの生態観察図鑑Ⅰ チョウ・ガ - 書籍全体, 鈴木欣司、鈴木悦子(著) 昆虫好きの生態観察図鑑Ⅰ チョウ・ガ. 緑書房. .

最終更新日:2020-08-09 ひろりこん

幼虫の生息環境

都市部の植栽のサクラにも発生する

参考文献

最終更新日:2020-08-09 ひろりこん

幼虫の食性

ウメ、アンズ、ユスラウメ、モモ、スモモ、サンザシ、ビワ、ナシ、マルメロ(バラ科)

参考文献

最終更新日:2020-08-09 ひろりこん

ライフサイクル

成虫は7~8月に年1回現れる。幼虫は葉裏に群生し、葉を食い尽くすこともある。赤色の若齢幼虫は成熟して黒くなると、列をなして幹を下り、浅い地中に潜って蛹になる。

参考文献

  • 2012 昆虫好きの生態観察図鑑Ⅰ チョウ・ガ - 書籍全体, 鈴木欣司、鈴木悦子(著) 昆虫好きの生態観察図鑑Ⅰ チョウ・ガ. 緑書房. .

最終更新日:2020-08-09 ひろりこん

特徴的な行動

幼虫の集合性が強く、終齢幼虫も集合性が残っている。

参考文献

最終更新日:2020-08-09 ひろりこん

その他生態

樹上の幼虫はおもに夜に脱糞する。この糞が洗濯物などにつくと赤く染まり、水洗いでは落ちない。

参考文献

  • 2012 昆虫好きの生態観察図鑑Ⅰ チョウ・ガ - 書籍全体, 鈴木欣司、鈴木悦子(著) 昆虫好きの生態観察図鑑Ⅰ チョウ・ガ. 緑書房. .

最終更新日:2020-08-09 ひろりこん

関連情報

味や食感

秋になり、蛹化のため列をなして降りてくる幼虫を採集し、食用とすることもある。から揚げのほか、ゆでや蒸しで食べられる。毛は気にならず、ほのかなサクラの香りがする。

参考文献

  • 2012 昆虫食入門 - 書籍全体, 内山昭一(著) 昆虫食入門. 平凡社. .

最終更新日:2020-08-09 ひろりこん

種・分類一覧