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オナガミズアオ(Actias gnoma)の分類 Saturniidae
オナガミズアオ(Actias gnoma)の概要 Actias

オナガミズアオ(Actias gnoma)

準絶滅危惧種 (NT)

【環境省】現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種

【 学名 】
Actias gnoma Butler, 1877

基本情報

大きさ・重さ

開張 雄 80~90 ㎜ 雌 90~100 ㎜
幼虫 70~80 ㎜

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最終更新日:2020-05-05 瀬戸内味わいにぼし

活動時期

年1~2化、5~8月に出現

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分布

北海道、本州、四国、九州
国外では朝鮮半島、中国に分布。

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生息状況

環境省カテゴリ:準絶滅危惧(NT)
長野県版レッドリスト(動物編)2015:留意種(N)
群馬県の絶滅のおそれのある野生生物 動物編(2012年改訂版):情報不足(DD)
埼玉県レッドデータブック動物編2018(第4版):地域個体群(RT)
栃木県版レッドリスト(第3次/2018年版):要注目
【改訂版】福井県の絶滅のおそれのある野生動植物:要注目
大阪府レッドリスト2014:準絶滅危惧(NT)
改訂しまねレッドデータブック2014動物編:情報不足(DD)

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亜種

北海道のものは、中国東北部から記載された亜種 mandschurica (Staudinger, 1892) として区別されていたが、本州産と明確な区別をするのは難しい。
伊豆諸島の八丈島、青ヶ島、三宅島、御蔵島、利島、新島に分布するものは翅形がややオオミズアオに似ており、雄交尾器のユクスタが小さく、左右対称なことで、亜種 miyatai Inoue, 1976とされる。
伊豆大島のものは、 miyatai に似ているが雄交尾器のユクスタが左右非対象なので、名義タイプ亜種に含める。

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人間との関係

インド北部では、本種の保全と養蚕業としての商業的な利用が検討されている。

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形態

成虫の形質

オオミズアオ A. aliena に非常に似ているが、やや小型であること、触角は淡緑色で、オオミズアオのような褐色でないこと、雄の翅頂はより尖ること、前翅前縁の赤色部はより明るいこと、外横線はより直線的で波状に屈曲しないこと、後翅の眼状紋はやや大きく円形に近いことなどで区別ができる。
夏型は春型と比べて白っぽくなり、外横線がやや目立つ。

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幼体の形質

背面突起の基部は黒色。
各節は隆起して背面は凹凸。
亜背部に黄色と淡紅色の突起を持つ。

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生態

成虫の生息環境

北海道や山地、寒冷地では年1化、春型のみ知られるが、温暖地では年2化、春型と夏型が出現する。
老熟幼虫は食樹から降り、落ち葉の中で繭を作って蛹で越冬する。

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幼虫の食性

ハンノキ、カワラハンノキ、ヤシャブシ(以上カバノキ科)

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種・分類一覧