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ビロードハマキ(Cerace xanthocosma)の分類 ハマキガ科(Tortricidae)
ビロードハマキ(Cerace xanthocosma)の概要 Cerace

ビロードハマキ(Cerace xanthocosma)

【 学名 】
Cerace xanthocosma Diakonoff, 1950

基本情報

大きさ・重さ

開張 雄 34~40 ㎜、雌 40~59 ㎜
幼虫 約 30 ㎜

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最終更新日:2020-05-07 瀬戸内味わいにぼし

活動時期

年2化、6~7月、9~10月に出現

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分布

本州、佐渡島、淡路島、四国、九州、対馬、屋久島
近年分布北限が上昇しているようで、1980年初めには房総半島が北限だったが、関東地方南部では完全に定着、現在の太平洋側の北限記録は宮城県の南部である。
国外では台湾、中国に分布する。サハリンからの記録は再検討が必要である。

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亜種

亜種区分はされていない。

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別名・流通名・方言名

ビロウドハマキ、ビロウドガ

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人間との関係

茶の害虫としての記録もある。

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形態

成虫の形質

ヒロバビロードハマキ E. advena に似るが、前翅は細長く、黄色い斑点は細かく、朱色の横条を持つ。
雄では後翅の外半分が黒色。
雌は大きく、後翅はより淡色で、全体に黒色の斑模様になる。

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幼体の形質

体色は淡褐色。
頭部と前胸背は赤褐色から黒色。
刺毛基部が隆起した黒色斑が目立つ。

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生態

成虫の生息環境

主に照葉樹林の蛾で、都市部の緑地でも発生する。

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幼虫の食性

モクレン科、クスノキ科の常緑樹。バラ科、ブナ科の主に常緑樹。
ヤマモモ(ヤマモモ科)、ザクロ(ミゾハギ科)、ムクロジ科カエデ類、リョウブ(リョウブ科)、ネジキ、アセビ(以上ツツジ科)、ムベ(アケビ科)、ソヨゴ(モチノキ科)、サンゴジュ(ミズキ科)、グミ科の常緑樹など、様々な樹木につく。
落葉樹につくのは、夏に発生する幼虫に限られる。

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ライフサイクル

中齢幼虫で越冬。

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その他生態

幼虫は硬い葉を2枚から数枚つづって食害する。

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種・分類一覧