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コスカシバ(Synanthedon hector)の分類 Sesiidae
コスカシバ(Synanthedon hector)の概要 Synanthedon

コスカシバ(Synanthedon hector)

【 学名 】
Synanthedon hector Butler, 1878

基本情報

大きさ・重さ

開張 雄 17.5~29 ㎜、雌 19~32 ㎜
幼虫 約 20~28 ㎜

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最終更新日:2020-05-07 瀬戸内味わいにぼし

活動時期

4月末から11月末まで連続して発生しているが、8月にもっとも発生量が多い。

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分布

北海道、本州、四国、九州
国外では発生していない。
朝鮮半島南部から Synanthedon hector として記録されていたが、2000~2002年の3ヶ月の調査で得られたものは、すべてこの種に非常に酷似する Synanthedon bicingulata (Staudinger, 1887) であったため、朝鮮半島南部からのコスカシバの記録を除外した。

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学名の解説

種小名「hector」は「悪党」の意。

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人間との関係

サクラの穿孔性害虫であるため、被害が顕在化しているサクラ林において、合成フェロモンを利用した誘殺消長調査および防除試験が行われている。

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形態

成虫の形質

腹部背面第2, 4, 5節後縁に黄色のやや広い帯がある。
腹部背面第4, 5節とも完全に黄色になる。

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幼体の形質

第8腹節の気門は大きく、背面にある。

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生態

成虫の生息環境

ヒメアトスカシバと共に最も普通の種で、人の住む環境によく見られる。

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幼虫の食性

ソメイヨシノ、ヤマザクラ、エゾヤマザクラ、モモ、ウメ、スモモ、アンズ、チョウセンヤマナシ、セイヨウリンゴ、カリン(以上バラ科)
イロハモミジ(ムクロジ科)とカキノキ(カキノキ科)の記録があるが、他のスカシバガの誤同定の疑いがある。

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活動時間帯

夕方日没1時間前ほどから、日没後1時間ほどの間によく飛来する。

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関連情報

その他

性フェロモンは特定されている。

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種・分類一覧