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Danaus (Anosia) chrysippusの分類 Nymphalidae
Danaus (Anosia) chrysippusの概要 Danaus

Danaus (Anosia) chrysippus

【 学名 】
Danaus (Anosia) chrysippus Linnaeus, 1758

基本情報

大きさ・重さ

開長:60〜70 mm
幼虫体長:約 33 mm (終齢)

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最終更新日:2020-05-28

活動時期

周年

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分布

南西諸島に分布。国外では台湾、その他アフリカおよび東洋の熱帯・亜熱帯に広く分布する。

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生息状況

かつては南西諸島南部にのみ土着していたが、分布が徐々に北上しており、近年では九州南部でも定着しつつある。これは温暖化と食草の植栽が原因とされる。

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亜種

日本産は名義タイプ亜種 chrysippus とされる。

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分類学的位置付け

昆虫綱 (Insecta) チョウ目 (Lepidoptera) タテハチョウ科 (Nymphalidae) マダラチョウ亜科 (Danainae) マダラチョウ族 (Danaini) カバマダラ属 (Danaus) カバマダラ (Danaus chrysippus)

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形態

成虫の形質

中型のチョウ。表は橙色で、外縁に黒帯と白点列がある。前翅の頂部周辺では黒褐色部が広がり、その中に大きな白斑がある。後翅では中央に小さな黒斑列が現れる。裏は表とよく似るが、前翅頂の黒褐色部は橙色となる。個体変異があり、前翅先端黒色部に橙斑が出るものや、後翅外縁の白点列の発達の悪い個体も見られる。
スジグロカバマダラと似ているが、橙色部に黒条がないことで区別できる。
色彩斑紋は雌雄でほとんど同じだが、表裏ともに後翅の黒斑が雄では4つ (一番下のものは性標) 、メスでは3つとなることで区別できる。

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幼体の形質

幼虫の色彩は派手で、黒と白の縞模様に黄色と赤色の斑紋をあらわす。中胸および第2, 8腹節に突起がある。

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似ている種 (間違えやすい種)

スジグロカバマダラ

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生態

成虫の生息環境

日当たりの良い荒地や畑地脇、道路脇など。特に海岸付近に多い。

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成虫の食性

トウワタ・ヒャクニチソウ・センダングサ類など各種の花に集まり吸蜜する。時に吸水も見られる。

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幼虫の食性

食草はキョウチクトウ科のトウワタ・フウセントウワタ。

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ライフサイクル

年5〜7化で、周年発生を繰り返し、特定の越冬態を持たないものと考えられている。幼虫は全5齢。

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活動時間帯

日中

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生殖行動

交尾しながら飛翔する際は雄が雌を連行する。

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産卵

記録された最大産卵数は65個。

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特徴的な行動

日中、草上のような低いところを緩慢に (ただしアサギマダラよりは速い) 飛翔する。

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種・分類一覧