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アサギマダラ(Parantica sita)の分類 Nymphalidae
アサギマダラ(Parantica sita)の概要 Parantica

アサギマダラ(Parantica sita)

【 学名 】
Parantica sita Kollar, 1844

基本情報

大きさ・重さ

開長約 55~60 ㎜
幼虫 37~41 ㎜
卵 高さ約 1.8 ㎜

参考文献

  •   2019 アサギマダラ, 日本蝶類保全学会(編) フィールドガイド日本の蝶 増補改訂版. 誠文堂新光社. 182.
  •   2010 アサギマダラ, 安田守(著) イモムシハンドブック. 文一総合出版. 44.

最終更新日:2020-05-04 瀬戸内味わいにぼし

分布

国内:北海道から南西諸島のほぼ全域で確認されている(日本亜種)

参考文献

  •   1965 アサギマダラ, 井上寛、白水隆(著) 原色昆虫大圖鑑. 北隆館. 53,54.

最終更新日:2020-05-04 瀬戸内味わいにぼし

和名の解説

翅の表の淡い浅葱色(淡い水色)より。

参考文献

  •   2019 アサギマダラ, 日本チョウ類保全協会(編) フィールドガイド 増補改訂版 日本のチョウ. 誠文堂新光社. 182.

最終更新日:2020-05-04 瀬戸内味わいにぼし

亜種

P. s. metanosticta : タイ国東南部、ベトナム南部 
P. s. niphonica : 日本

参考文献

  •   1965 アサギマダラ, 井上寛、白水隆(著) 原色昆虫大圖鑑. 北隆館. 53,54.

最終更新日:2020-05-04 瀬戸内味わいにぼし

形態

成虫の形質

前翅では前縁部~外縁部を中心に黒色、後翅は前縁部~外縁部にかけて赤褐色となる。裏も同様。
色彩斑紋は雌雄ほとんど同様であるが、雄は後翅肛角部近くに裏表共に黒斑状を成す性標を持つ。

参考文献

  •   2019 アサギマダラ, 日本蝶類保全学会(編) フィールドガイド日本の蝶 増補改訂版. 誠文堂新光社. 182.
  •   1965 アサギマダラ, 井上寛、白水隆(著) 原色昆虫大圖鑑. 北隆館. 53,54.

最終更新日:2020-05-04 瀬戸内味わいにぼし

蛹の形質

光沢のあるだるま型。
黒と金色の紋を持つ。

参考文献

  •   2010 アサギマダラ, 安田守(著) イモムシハンドブック. 文一総合出版. 44.

最終更新日:2020-05-04 瀬戸内味わいにぼし

幼体の形質

地色は黒色、各節に黄色の大斑紋と青白色の小斑紋をもつ。
中胸節、第9腹節背面に鞭状突起をもつ。

参考文献

  •   2010 アサギマダラ, 安田守(著) イモムシハンドブック. 文一総合出版. 44.

最終更新日:2020-05-04 瀬戸内味わいにぼし

似ている種 (間違えやすい種)

タイワンアサギマダラ

参考文献

  •   2019 アサギマダラ, 日本蝶類保全学会(編) フィールドガイド日本の蝶 増補改訂版. 誠文堂新光社. 182.

最終更新日:2020-05-04 瀬戸内味わいにぼし

生態

成虫の食性

ヒヨドリバナ、ヨツバヒヨドリなどを好んで訪れる。

参考文献

  •   2019 アサギマダラ, 日本チョウ類保全協会(編) フィールドガイド 増補改訂版 日本のチョウ. 誠文堂新光社. 182.

最終更新日:2020-05-04 瀬戸内味わいにぼし

幼虫の食性

キジョラン、カモメヅル、イケマなど(キョウチクトウ科)

参考文献

  •   2018 タテハチョウ科②, 鈴木知之、横田光邦、筒井学(著) 小学館の図鑑●NEO イモムシとケムシ チョウ・ガの幼虫図鑑. 小学館. 67.

最終更新日:2020-05-04 瀬戸内味わいにぼし

ライフサイクル

春に北方へと移動し、夏は山地の樹林に滞在・発生、頂上付近へと集まる。
秋には南下し、海岸付近の照葉樹林で越冬する。
関東以西では幼虫越冬が可能。

参考文献

  •   2019 アサギマダラ, 日本チョウ類保全協会(編) フィールドガイド 増補改訂版 日本のチョウ. 誠文堂新光社. 182.
  •   2010 アサギマダラ, 安田守(著) イモムシハンドブック. 文一総合出版. 44.

最終更新日:2020-05-04 瀬戸内味わいにぼし

活動時間帯

日中、緩やかに飛翔する。

参考文献

  •   2019 アサギマダラ, 日本チョウ類保全協会(編) フィールドガイド 増補改訂版 日本のチョウ. 誠文堂新光社. 182.

最終更新日:2020-05-04 瀬戸内味わいにぼし

特徴的な行動

長距離移動を行うことで知られ、 2000 ㎞以上移動した記録もある。
食草とするキジョランなどのキョウチクトウ科の植物はアルカロイド系の強い毒を持つため、幼虫は葉の裏側から円形に葉の組織を切断していくことで葉脈からの有毒物質の供給を止めてから、円内の葉を食べる。(トレンチ行動)

参考文献

  •   2018 タテハチョウ科②, 鈴木知之、横田光邦、筒井学(著) 小学館の図鑑●NEO イモムシとケムシ チョウ・ガの幼虫図鑑. 小学館. 67.

最終更新日:2020-05-04 瀬戸内味わいにぼし

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