- 解説一覧
- キベリタテハ(Nymphalis antiopa)について
目次
基本情報
- 分類学的位置付け
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昆虫綱 (Insecta) チョウ目 (Lepidoptera) タテハチョウ科 (Nymphalidae) タテハチョウ亜科
(Nymphalinae) タテハチョウ族 (Nymphalini) ヒオドシチョウ属 (Nymphalis) キベリタテハ (Nymphalis antiopa)
参考文献
最終更新日:2020-06-01 鍋
形態
- 成虫の形質
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中型で、翅表は茶色を帯び、外縁部は黄色で縁取られ、その内側に瑠璃色に輝く斑点が列状に並ぶ。前翅前縁の翅頂寄りに二つの白斑がある。翅裏は黒褐色で、肌色の縁取りがある。越冬後の成虫では、翅表の黄色の縁取りは退色し、白く見えることも多い。近似種はおらず他種との識別は容易。
色彩斑紋は雌雄で同じで、雄は雌に比べてわずかに翅形が尖るが、外見による雌雄の判別は非常に難しい。
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生態
- 成虫の生息環境
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北海道では平地〜山地、本州では標高 1500〜2500 m 付近の広葉樹林に生息する。亜高山帯ではダケカンバ林、より標高の低い場所では渓谷沿いや疎林に見られる。
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- ライフサイクル
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年1化で、成虫で越冬する。本州中部の標高約 1500 mの産地では越冬後の母チョウは6月中旬ごろに産卵する。7月下旬ごろより羽化が始まり、8月が羽化の最盛期。越冬個体の生き残りは7月下旬ごろまで見られ、次世代の新成虫と混飛することもある。幼虫は全5齢。
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