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コノハチョウ(Kallima inachus)の分類 Nymphalidae
コノハチョウ(Kallima inachus)の概要 Kallima

コノハチョウ(Kallima inachus)

【 学名 】
Kallima inachus Boisduval, 1836

基本情報

大きさ・重さ

開長約 70~85 ㎜
幼虫 約 59 ㎜

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最終更新日:2020-05-04 瀬戸内味わいにぼし

活動時期

八重山諸島で周年、沖縄本島で春~秋

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分布

国内:徳之島以南

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保全の取り組み

沖縄県指定天然記念物

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和名の解説

静止時、枯葉のように見えることから。

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亜種

ssp.eucerca Fruhst,1898:沖縄島に生息する亜種。全亜種中もっとも翅端、尾状部の突出が弱い。沖縄島では北部に多いがその産地は限られる。南部ではさらに局所的。
ssp.formosana Fruhst,1912:台湾に生息する亜種。翅表の青藍色は大陸西方の亜種よりやや濃色、前翅端・後翅尾状部の突出は一般に強い。大陸の亜種群に似るが稀に琉球亜種型の個体もある。
ssp.alicia Joicy&Talbot,1921:海南島に生息する亜種。青藍色部の減退した型、原記載によれば翅表の地色は黒色、後翅は基部がかすかに青色を帯びる。
ssp.chinensis Swinhee,1893:中国西部・中部に生息する亜種。小型、青藍色、磴色帯の幅はせまく、その下方は広く黒色となる。
ssp.siamensis Fruhst,1912:タイ北部・中部以東に生息する亜種。一般に小型。やや淡めの青藍色、橙色帯は幅広く下縁の凹凸は少ない。前翅外縁の第2脈端の突出は他亜種より弱い。
ssp.inachus Doyére,1840:ネパール東部からミャンマー北部、オリッサ州(インド)に生息する亜種。一般に大型、前亜種より濃色、前翅端の突出は雌雄ともに顕著。また、前翅外縁は第2脈端で明僚に角張る傾向がつよい。乾季型はややうす色。
ssp.huegeli Kollar,1844:ネパール西部からカシミール地方に生息する亜種。小型、淡色、青色部は菫色を帯び、後翅では一般に基半部に限定される。Evans(1932)によると乾季型が著しく淡色となるのが本亜種の特徴。

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形態

成虫の形質

表は濃青色で、前翅の中央部に太い橙色の帯、その直下に小白点が目立つ。
裏は枯葉状だが色彩変異が大きい。
肛角部は強く突出する。
雌の翅形は雄よりやや幅広く、前翅の翅頂部が、強くとがる個体が多い。
雌の表は雄よりもやや淡色、特に後翅の前縁部が淡色となる。
雄の表の後翅肛角部に延びる翅脈の内側に沿って暗色の密毛が発達するが、雌では暗化しない傾向がある。
腹部は雄で細く、雌で太い。

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幼体の形質

頭頂に一対の長い突起を持つ。
胸、腹節には橙色の棘状突起を持つ。

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生態

成虫の生息環境

照葉樹林の林床や林縁部、渓流沿いなど。

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幼虫の生息環境

食草は薄暗い湿った環境に多い。

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成虫の食性

ミカン類やアカメガシワなどの樹液や動物の死骸、腐果などに集まり、よく吸水も行う。

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幼虫の食性

セイタカスズムシソウ、オキナワスズムシソウなど(キツネノマゴ科)

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ライフサイクル

成虫越冬。

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活動時間帯

日中

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特徴的な行動

雄は高所を敏速に飛翔し、林縁や林冠で占有行動をとる。

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種・分類一覧