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オオチャバネセセリ(Polytremis pellucida)の分類 Hesperiidae
オオチャバネセセリ(Polytremis pellucida)の概要 Polytremis

オオチャバネセセリ(Polytremis pellucida)

【 学名 】
Polytremis pellucida Murray, 1875

基本情報

大きさ・重さ

開長:33〜40 mm
幼虫体長:約 33 mm (終齢)

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最終更新日:2020-06-05

活動時期

6〜10月

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最終更新日:2020-06-05

分布

北海道・本州・四国・九州。国外ではサハリン、中国より知られる。

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最終更新日:2020-06-05

生息状況

全国的に減少傾向にあり、特に平地〜丘陵地では減少が著しいが、原因は不明。

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亜種

日本産は名義タイプ亜種 pellucida とされる。

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最終更新日:2020-06-05

分類学的位置付け

昆虫綱 (Insecta) チョウ目 (Lepidoptera) セセリチョウ科 (Hesperiidae) セセリチョウ亜科 (Hesperiinae) オオチャバネセセリ属 (Polytremis) オオチャバネセセリ (Polytremis pellucida)

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最終更新日:2020-06-05

形態

成虫の形質

小型。前後翅表面の地色は黒味を帯びた茶褐色、裏面は赤味を帯びた黄土色となる。前翅表面の白斑は第1b室斑紋のみ不透明であるが、第2室から第4室にかけてと翅頂第6, 7室に各1個の、そして中室に2個の半透明白斑を表す。後翅は第2室から第5室にかけてジグザグに半透明の白斑が並び、近似種より発達が良い。裏面にも表面と同じ位置に斑紋があるが、より小さく見える。国内における季節的変異の存在は知られていない。
雌雄で色彩斑紋はほとんど同じであるが、雌は一般的に雄より前後翅の白斑が発達する。また翅形は一般的に雌の方が幅広くなる傾向にある。
雌は特にイチモンジセセリ雌に似るが、1) 翅長に対して触角が長い (1/2を越える) 、2) 後翅 (特に裏面) の白斑がイチモンジセセリのように1列に並ばずジグザグになる、などの特徴により区別される。

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最終更新日:2020-06-05

幼体の形質

体色は淡黄緑色で、頭部は淡褐色の地色に褐色の紋様がある。

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地理的変異

国内における地理的変異の存在は知られていない。

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似ている種 (間違えやすい種)

イチモンジセセリ、ミヤマチャバネセセリ、チャバネセセリ

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最終更新日:2020-06-05

生態

成虫の生息環境

平地〜山地のササ原や樹林周囲の草地に生息する。丘陵部の農地と樹林が接する環境によく見られる他、山地のササ草原にも多い。

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成虫の食性

成虫はアザミ類やウツボグサなど各種の花を訪れ吸蜜する。鳥獣の糞などで吸い戻しする行動もよく見られる。

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最終更新日:2020-06-05

幼虫の食性

幼虫の主な食草はアズマネザサ・メダケ・クマザサ・オオバザサ・ミヤマザサ・クマイザサ・アズマザサ・ウスバザサ・ミヤコザサ・マダケ・ヤダケなどのタケ・ササ類であるが、ススキ・オオアブラススキ・エノコログサ・イヌビエ・チガヤ・イネ・アシ・アシボソなどのイネ科も食草となる。

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最終更新日:2020-06-05

ライフサイクル

北海道や本州の高地などの寒冷地では年1回の発生で、7〜8月に成虫が出現する。それ以南の暖地ではふつう年2回の発生で、第1化は6〜7月、第2化は8〜10月に出現し、秋季に部分的な第3化が見られる。幼虫齢数は5齢で、2齢幼虫で越冬する。

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活動時間帯

日中

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生殖行動

交尾飛翔形式は雄が雌を連行するものとその逆両方の記録がある。

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特徴的な行動

成虫は日中、草原上を敏速に飛翔する。
幼虫は1枚の葉を丸めたり、2枚の葉をつづったりして巣を作る。

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最終更新日:2020-06-05

種・分類一覧