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ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)の分類 Noctuidae
ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)の概要 Spodoptera

ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)

【 学名 】
Spodoptera litura Fabricius, 1775

基本情報

大きさ・重さ

開張 38~40 ㎜
幼虫 約 35~40 ㎜

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最終更新日:2020-05-06 瀬戸内味わいにぼし

活動時期

年4化が確認されている。4~12月。

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分布

北海道、本州、伊豆諸島、小笠原諸島(父島、母島)、四国、九州、対馬、南西諸島
国外では台湾、朝鮮半島、中国、ベトナム、インド、スリランカ、インドネシア、オーストラリアなどに分布。

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和名の解説

「ハスモン」は「斜紋」と表記され、前翅中央部の黄白色の太い斑紋に由来すると考えられる。

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亜種

亜種区分はされていない。

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人間との関係

農作物の大害虫である。

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形態

成虫の形質

雄の触角は繊毛状。
雄は前翅外横線から外半部は灰色から青灰色となり、中央部の黄白色の斑紋が太く目立つ。
雌は全体的に茶褐色で白い筋も細い。
後翅は前縁を除いて白色半透明。

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幼体の形質

背線、側線は淡黄色から橙色。
体色は淡褐色から濃褐色まで変異がある。
側線内側に山形黒色紋、特に第1・8腹節のものが目立つ。

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生態

幼虫の食性

トマト、ナス(以上ナス科)、ダイズ(マメ科)、チシャ(キク科)、ネギ(ネギ科)などのほとんどの主要な野菜、キク、ダリア(以上キク科)、カーネーション(ナデシコ科)、シクラメン(サクラソウ科)などの花卉類から加害報告がある。
野外では、タデ科やセイタカアワダチソウ(キク科)などから、幼虫の記録がある。

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幼虫の天敵

ブランコヤドリバエ Exorista japonica 、ヒメコバチ科の一種 Elachertinae sp. 、ヒメバチ科のタバコアオムシヤドリバチ Campoletis chlorideae 、コマユバチ科のギンケハラボソコマユバチ Meteorus pulchricornis 、ハスモンサムライコマユバチ(新称) Microplitis manilae などが報告されている。

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ライフサイクル

成虫は 4~12 月に見られ、 8~9 月が最も発生量が多い。
低温に弱いため、本州中部地方では、野外での越冬はできず、栽培施設(ビニールハウスなど)でわずかに越冬することが報告されている。 

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その他生態

移動能力が高く、室内実験では、雄は一晩で 3~6 ㎞弱程度移動することが確認されている。
また、台風通過後などにトラップでの誘殺数が増加することから、海外からの移動も推定されている。

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関連情報

研究されているテーマ

様々な農作物においてハスモンヨトウ抵抗性を持つ品種が作り出されている。

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種・分類一覧