- 解説一覧
- ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)について
基本情報
- 分布
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北海道、本州、伊豆諸島、小笠原諸島(父島、母島)、四国、九州、対馬、南西諸島
国外では台湾、朝鮮半島、中国、ベトナム、インド、スリランカ、インドネシア、オーストラリアなどに分布。
参考文献
最終更新日:2020-05-06 瀬戸内味わいにぼし
形態
- 成虫の形質
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雄の触角は繊毛状。
雄は前翅外横線から外半部は灰色から青灰色となり、中央部の黄白色の斑紋が太く目立つ。
雌は全体的に茶褐色で白い筋も細い。
後翅は前縁を除いて白色半透明。
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- 幼体の形質
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背線、側線は淡黄色から橙色。
体色は淡褐色から濃褐色まで変異がある。
側線内側に山形黒色紋、特に第1・8腹節のものが目立つ。
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生態
- 幼虫の食性
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トマト、ナス(以上ナス科)、ダイズ(マメ科)、チシャ(キク科)、ネギ(ネギ科)などのほとんどの主要な野菜、キク、ダリア(以上キク科)、カーネーション(ナデシコ科)、シクラメン(サクラソウ科)などの花卉類から加害報告がある。
野外では、タデ科やセイタカアワダチソウ(キク科)などから、幼虫の記録がある。
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- 幼虫の天敵
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ブランコヤドリバエ Exorista japonica 、ヒメコバチ科の一種 Elachertinae sp. 、ヒメバチ科のタバコアオムシヤドリバチ Campoletis chlorideae 、コマユバチ科のギンケハラボソコマユバチ Meteorus pulchricornis 、ハスモンサムライコマユバチ(新称) Microplitis manilae などが報告されている。
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- ライフサイクル
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成虫は 4~12 月に見られ、 8~9 月が最も発生量が多い。
低温に弱いため、本州中部地方では、野外での越冬はできず、栽培施設(ビニールハウスなど)でわずかに越冬することが報告されている。
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- その他生態
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移動能力が高く、室内実験では、雄は一晩で 3~6 ㎞弱程度移動することが確認されている。
また、台風通過後などにトラップでの誘殺数が増加することから、海外からの移動も推定されている。
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