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フクラスズメ(Arcte coerula)の分類 Noctuidae
フクラスズメ(Arcte coerula)の概要 Arcte

フクラスズメ(Arcte coerula)

【 学名 】
Arcte coerula Guenée, 1852

基本情報

大きさ・重さ

開張 88 ㎜内外
幼虫 約 70~80 ㎜

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最終更新日:2020-05-06 瀬戸内味わいにぼし

活動時期

年2化。7月から翌春にかけて見られる。

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分布

北海道、本州、小笠原諸島、四国、九州、対馬、屋久島、南西諸島
国外では台湾、朝鮮半島、中国、ロシア南東部、ヒマラヤ山脈周辺、東南アジア、フィリピン、オセアニアに分布する。

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亜種

亜種区分はされていない。

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分類学的位置付け

Arcte 属は、以前はシタバガ亜科に含まれていたが、幼虫の腹脚が4対あるなど他のシタバガ亜科との違いも指摘されていた。
Holloway (2009) によってウスベリケンモン亜科に移された。

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形態

成虫の形質

腹部は太くて平たく長い毛で覆われる。
前翅は茶褐色で横線は黒く明瞭。
後翅の青白色の3つの斑紋が目立つ。
雄の腹部背面第6節に黒い半球状の裸出する突起があり、発音器官ではないかと考えられている。
また、後翅内縁に羽毛状の毛が内包される。

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幼体の形質

体色は薄黄色で、背部に黒色横縞模様がある。
腹節気門周辺に赤色斑がある。

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生態

成虫の食性

樹液や糖蜜に集まる。

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幼虫の食性

イラクサ、ラミー、コアカソ、カラムシ、ヤブマオ、ラセイタソウ、ハドノキなどイラクサ科が主な寄主植物であるが、マルバウツギ(アジサイ科)、コウゾ、クワ(クワ科)、カナムグラ(アサ科)などを食べた例もある。

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ライフサイクル

成虫越冬し、越冬中の成虫が屋内で見つかることもある。

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特徴的な行動

幼虫は群生し、刺激すると体を激しくゆすって威嚇する。

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その他生態

成虫は移動性が強く、東シナ海定点観測船でも採れている。

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種・分類一覧