- 解説一覧
- ヤマキチョウ(Gonepteryx maxima)について
目次
基本情報
- 分布
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日本では長野・山梨両県を中心とする本州中部より関東西部・西北部にわたる地域と東北地方の一部 (岩手県および青森県の東南部) に産する。国外では朝鮮半島、中国東北部、ロシア南東部、中国からヨーロッパにかけてのユーラシア大陸北部に広く分布する。
参考文献
最終更新日:2020-05-22 鍋
- 生息状況
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環境省レッドリスト-絶滅危惧IB類
全国的に減少が著しく、農地開発や里山環境の変化によって現存する生息地は少ない。東北地方では近年記録がなく絶滅したと考えられている。
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- 分類学的位置付け
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昆虫綱 (Insecta) チョウ目 (Lepidoptera) シロチョウ科 (Pieridae) モンキチョウ亜科 (Coliadinae) ヤマキチョウ族 (Gonepterygini) ヤマキチョウ属 (Gonepteryx) ヤマキチョウ (Gonepteryx maxima)
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形態
- 成虫の形質
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中型。前翅の翅頂は尖る。翅表は雄では濃黄色、雌では黄色みのある白色で、前後翅の中央付近に橙色の小斑点がある。翅裏は黄色みのある白色。後翅裏面第7脈は他の脈と比べて特に著しく増大する。
スジボソヤマキチョウに似るが、より色調が濃いこと、前翅の突出度が弱いこと、前後翅外縁が赤桃色に縁取られることなどで見分けられる。また、スジボソヤマキチョウの越冬成虫は翅が破損し、裏面に著しい汚点を生ずることが多いが、ヤマキチョウの越冬成虫ではそのようなことはほとんどない。
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生態
- ライフサイクル
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年1化で、スジボソヤマキチョウよりやや遅く、7〜8月に成虫が羽化する。成虫は発生後比較的短期間で活動を休止して越冬し、越冬後の5月中旬〜6月中旬に産卵する。幼虫齢数は5齢。
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