- 解説一覧
- ミナミキチョウ(Eurema hecabe)について
目次
基本情報
- 大きさ・重さ
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開長:37〜46 mm
幼虫体長:約 30 mm (終齢)
(安田, 2014, p. 34)
参考文献
- 2014 イモムシ ハンドブック③ - 書籍全体, 安田守(著) 高橋真弓、中島秀雄、四方圭一郎(監修) イモムシ ハンドブック③. 文一総合出版. .
最終更新日:2020-05-22 鍋
- 活動時期
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一年中
(日本チョウ類保全協会, 2019, p. 79)
参考文献
- 2019 フィールドガイド 増補改訂版 日本のチョウ - 書籍全体, 日本チョウ類保全協会(編) フィールドガイド 増補改訂版 日本のチョウ. 誠文堂新光社. .
最終更新日:2020-05-22 鍋
- 分布
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奄美大島・徳之島・沖永良部島・沖縄本島・宮古島・八重山諸島、国外ではエチオピア区および全インド・オーストラリア区に広く分布。(白水, 2006, p. 68)
参考文献
- 2006 日本産蝶類標準図鑑 - 書籍全体, 白水隆(著) 日本産蝶類標準図鑑. 学習研究社. .
最終更新日:2020-05-22 鍋
- 亜種
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日本産は名義タイプ亜種 hecabe とされる。(白水, 2006, p. 68)
参考文献
- 2006 日本産蝶類標準図鑑 - 書籍全体, 白水隆(著) 日本産蝶類標準図鑑. 学習研究社. .
最終更新日:2020-05-22 鍋
- 別名・流通名・方言名
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キチョウ
(白水, 2006, p. 67)
参考文献
- 2006 日本産蝶類標準図鑑 - 書籍全体, 白水隆(著) 日本産蝶類標準図鑑. 学習研究社. .
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- 分類学的位置付け
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昆虫綱 (Insecta) チョウ目 (Lepidoptera) シロチョウ科 (Pieridae) モンキチョウ亜科 (Coliadinae) ヤマキチョウ族 (Gonepterygini) キチョウ属 (Eurema) ミナミキチョウ (Eurema hecabe)
かつてはキタキチョウ Eurema mandarina と合わせて1種の「キチョウ」とされていたが、石垣島のキチョウが日本本土のキチョウとは食草の選択性が異なることが報告され、さらに沖縄本島産のキチョウに性質の違う二通りのものが存在することが明らかになった。これをきっかけに、従来の「キチョウ」は2種に分けられ、石垣島型のものは「ミナミキチョウ」、本土型のものは「キタキチョウ」とされた。
参考文献
- 2019 フィールドガイド 増補改訂版 日本のチョウ - 書籍全体, 日本チョウ類保全協会(編) フィールドガイド 増補改訂版 日本のチョウ. 誠文堂新光社. .
- 2006 日本産蝶類標準図鑑 - 書籍全体, 白水隆(著) 日本産蝶類標準図鑑. 学習研究社. .
最終更新日:2020-05-22 鍋
形態
- 成虫の形質
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小型のチョウ。表裏ともに地色は黄色で、表には外縁黒帯がある。季節変異があり、高温期型は表面の外縁黒帯が発達するが、低温期型は黒帯が細くなる。
キタキチョウに酷似しており、1) 本種の縁毛は黒と黄色が混ざるのに対し、キタキチョウでは黄色のみであること、2) 外縁黒帯がキタキチョウより発達すること、3) 裏面前翅にある赤褐色紋が一般的にキタキチョウより発達すること、などで区別できるが、識別は非常に難しい。
雌雄の識別に関しては、雄の方が翅表の黄色が鮮やかであること、また雄では前翅裏面中脈の両側に沿って光沢を持つ性標があることで区別される。この性標は野外では見えないが、透過光線で透かしてみると明瞭な暗斑となって見える。
参考文献
- 2019 フィールドガイド 増補改訂版 日本のチョウ - 書籍全体, 日本チョウ類保全協会(編) フィールドガイド 増補改訂版 日本のチョウ. 誠文堂新光社. .
- 2006 日本産蝶類標準図鑑 - 書籍全体, 白水隆(著) 日本産蝶類標準図鑑. 学習研究社. .
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- 幼体の形質
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幼虫もキタキチョウと酷似している。体色は青緑色で、側方に向かうにつれて色が淡くなるのが特徴。気門線は白色でくっきりしている。(安田, 2014, p. 34)
参考文献
- 2014 イモムシ ハンドブック③ - 書籍全体, 安田守(著) 高橋真弓、中島秀雄、四方圭一郎(監修) イモムシ ハンドブック③. 文一総合出版. .
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- 似ている種 (間違えやすい種)
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キタキチョウ・タイワンキチョウ・ツマグロキチョウ
(日本チョウ類保全協会, 2019, pp. 76-77)
参考文献
- 2019 フィールドガイド 増補改訂版 日本のチョウ - 書籍全体, 日本チョウ類保全協会(編) フィールドガイド 増補改訂版 日本のチョウ. 誠文堂新光社. .
最終更新日:2020-05-22 鍋
生態
- 成虫の生息環境
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平地〜山地の林縁部に生息。やや明るい環境を好む。(日本チョウ類保全協会, 2019, p. 79)
参考文献
- 2019 フィールドガイド 増補改訂版 日本のチョウ - 書籍全体, 日本チョウ類保全協会(編) フィールドガイド 増補改訂版 日本のチョウ. 誠文堂新光社. .
最終更新日:2020-05-22 鍋
- 成虫の食性
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センダングサなど各種の草花を訪れて吸蜜する。雄は吸水性が強く、しばしば湿地で集団を形成する。(日本チョウ類保全協会, 2019, p. 79)
参考文献
- 2019 フィールドガイド 増補改訂版 日本のチョウ - 書籍全体, 日本チョウ類保全協会(編) フィールドガイド 増補改訂版 日本のチョウ. 誠文堂新光社. .
最終更新日:2020-05-22 鍋
- 幼虫の食性
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幼虫はマメ科のコバノセンナ・ハマセンナ・モクセンナ・アメリカツノクサネム・ナンテンカズラ・ネムノキを食草としている。(白水, 2006, p. 68)
参考文献
- 2006 日本産蝶類標準図鑑 - 書籍全体, 白水隆(著) 日本産蝶類標準図鑑. 学習研究社. .
最終更新日:2020-05-22 鍋
- ライフサイクル
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周年発生し、成虫で越冬する。
参考文献
- 2019 フィールドガイド 増補改訂版 日本のチョウ - 書籍全体, 日本チョウ類保全協会(編) フィールドガイド 増補改訂版 日本のチョウ. 誠文堂新光社. .
- 2006 日本産蝶類標準図鑑 - 書籍全体, 白水隆(著) 日本産蝶類標準図鑑. 学習研究社. .
最終更新日:2020-05-22 鍋
- 活動時間帯
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日中
(日本チョウ類保全協会, 2019, p. 79)
参考文献
- 2019 フィールドガイド 増補改訂版 日本のチョウ - 書籍全体, 日本チョウ類保全協会(編) フィールドガイド 増補改訂版 日本のチョウ. 誠文堂新光社. .
最終更新日:2020-05-22 鍋
- 特徴的な行動
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成虫は日中、林縁や草地の地上付近をゆっくりと飛翔する。(日本チョウ類保全協会, 2019, p. 79)
参考文献
- 2019 フィールドガイド 増補改訂版 日本のチョウ - 書籍全体, 日本チョウ類保全協会(編) フィールドガイド 増補改訂版 日本のチョウ. 誠文堂新光社. .
最終更新日:2020-05-22 鍋