- 解説一覧
- トラフシジミ(Rapala arata)について
目次
基本情報
- 分類学的位置付け
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昆虫綱 (Insecta) チョウ目 (Lepidoptera) シジミチョウ科 (Lycaenidae) シジミチョウ亜科 (Lycaeninae) カラスシジミ族 (Eumaeini) トラフシジミ属 (Rapala) トラフシジミ (Rapala arata)
参考文献
最終更新日:2020-06-02 鍋
形態
- 成虫の形質
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小型。表は濃青色で鈍い光沢があり、一般的に春型の方がやや明るい色になる。裏面の色彩は季節による違いが顕著で、春型では翅裏の地色は灰白色だが、夏型では褐色となる。また、裏面には基部や中室端、外中央、亜外縁、外縁に太い褐色帯が現れ、後翅の肛角部付近に橙斑が広がり、その内部に2列の黒点列が外縁と平行に並ぶ。裏の特異な斑紋により、他種との識別は容易。
色彩斑紋は雌雄でほとんど同じであるが、雄は翅表が雌に比べてやや紫色を帯び、後翅表面前縁近くに光沢のない円形の泥色斑 (性標) がある。
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生態
- 幼虫の食性
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幼虫はフジ・クズ・クサフジ・ミヤギノハギ・ハリエンジュ・クララ・イヌエンジュ・シロツメクサ (以上マメ科) 、ウツギ・マルバウツギ・ヒメウツギ (ユキノシタ科) 、ノイバラ・リンゴ (バラ科) 、ナツハゼ (ツツジ科) 、ミズキ (ミズキ科) 、サワフタギ (ハイノキ科) 、キビノクロウメモドキ・クロウメモドキ・クロツバラ (クロウメモドキ科) 、クリ (ブナ科) 、トチノキ (トチノキ科) 、ミツバウツギ (ミツバウツギ科) 、キハダ (ミカン科) 、ムクロジ (ムクロジ科) 、ヤマウルシ (ウルシ科) 、リョウブ (リョウブ科) など多岐にわたる植物の花、蕾、幼果、実を食べる。
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- ライフサイクル
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北海道や本州の寒冷地では年1回の発生で、5月中旬〜6月に成虫が出現する。暖地ではふつう年2回の発生で、第1化 (春型) は4〜5月、第2化 (夏型) は6月下旬〜8月に発生するが、暖地においても年1回の発生にとどまる場合や、8〜9月に部分的な第3化が発生することもある。幼虫齢数は4齢で、蛹で越冬する。
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